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運動会で玉入れの数を全力で叫んでる周りの声を聞きながら、青空に天高く放り投げられる真っ赤な玉が虚しく土埃まみれになる姿をじっと見つめていた。

あんなに上を見上げて首を痛めながら入れた玉は、たかが赤白の勝敗を決めるためだけに容赦なく放り出される。一瞬の高揚と引き換えに得る虚しさになんの意味があるのだろうか。

そんなことを思いながら参加する玉入れはとてつもなく無意味な時間だった。

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