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「愉しむ」ことは「楽しむ」から見つけていく

今年のテーマは「楽(しむ)」

新年に今年の一文字として「楽」という漢字を設定しました。
「心を今ここに置いて”楽しい”をしっかり味わおう」という意味が込められています。

「楽しむ」と「愉しむ」の違い

「楽しむ」は「愉しむ」とも書きますよね。
ニュアンスがどう違うのか気になったので、どちらにするかを検討するにあたり調べてみました。

楽しむ:何かをエンジョイし、喜びや興奮を感じること。外向的な活動やエンターテイメントに対する感じ方を表すことが一般的です。
愉しむ:心から喜び、嬉しく感じること。豊かな心情や精神的な満足感を強調し、一般的には洗練された趣味や美的な体験に対する感じ方を表すことが多いです。

引用:ビジネス用語ナビ

これを読むと「愉しむ」の方がより奥深い印象がありますが、この違いを知った上で、あえて「楽しむ」のほうを選びました。

「愉しみ」は「楽しみ」の中から見つかりそうな気がしたから。

過去の自己制限と「楽しむ」ことへの葛藤

前回の投稿にこんなことを書きました。

「ラベリングもせず不透明のボックスに収納すると、中に何が入っているか分からなくなってその存在すら忘れてしまうように、自分のワクワクの種が何だったのか記憶から消えそうになっていました。」

そこには、私の過去の「時間」と「お金」による自己制限が関係しています。

長年会社員だった時代は、忙殺される日々ゆえに「これ楽しそう」が一瞬沸き上がっても「でも時間の余裕ないし」「子どものことが優先」といった思考が、そこに覆いかぶさってきていました。

例えば、地元で興味深いイベントの開催告知を発見して「これ面白そう!」と思っても、「子ども預けて自分だけ楽しむのだめだよね」とか「一日家空けたら家事する時間なくなるし、子どもとの時間も減っちゃうしな」って考えちゃう。

(今思えば、ただの言い訳なんですけれどね)

ところが、会社員を卒業し、やっと時間を自由に使える環境になっても「新しい仕事(起業?)のために行動しなきゃ」とか「稼ぎがないから余暇にお金なんて使えない」などと、またしても言い訳の嵐で、自分が楽しむことを思いっきり制限してきました。

うん、「思いっきり」ね。
自分でも振り返ってみてそこを強調したくなる感じ(笑)

他にも会社を辞めてからの2年は紆余曲折ありすぎて(これについてはそのうち)自分を楽しませることを本当に制限してきたと思います。

転機と広島の旅

転機が訪れたのは2023年後半。

友人がライブのチケットを譲ってくれると連絡をくれたのです。

しかし、その公演会場は、なんと広島。

新潟在住の私からすると、広島はとんでもなく遠い場所のように思えました。

どう考えても日帰りは無理、いや、むしろがっつり2日間は必要、だから無理…と返信しかけたのですが。

この機会を逃したら私は後悔しないだろうか?
行ったら絶対楽しいよ?

自分の中にこういった質問が沸き上がったのです。

おそるおそる家族に相談したら…「行っちゃダメ」とは言われませんでした。
ということは、行っていいんだ、私?

そして数か月後、私は広島にいました。

ライブを楽しむと同時に、何十年ぶりかの「一人旅」を堪能していました。

ライブなんて20代に何度か行ったきり(元々音楽にあまり興味がない)
でもこの時は自分を奮い立たせる?ために光物グッズを購入

路地裏を彷徨ったり、広島焼きのお店のカウンターに座っておひとり様をしたり、平和記念公園や厳島神社を一人で巡ったりしました。

平和記念公園のエネルギーはすごくて、涙が止まりませんでした
早朝には献花台を清掃する方々がいて、感謝で手を合わせたくなりました

私の中の「わたし」が「楽しい!楽しませてくれてありがとう」って喜んでいるのが分かりました。

※それをきっかけに、2024年は(泊りも含め)一人で出掛けるということを何度か実行することができました。

自分の「楽しみ」を再発見

これね、当たり前にできる人からすると「なんで?」って思うかもしれないけれど、見えない鎖でグルグル巻きにされている人は、その鎖から抜け出すことを自分から諦めちゃってるんです。
鎖、切れるわけないじゃんって。

だけど、無理やり切ろうとしなくても、ひと巻きずつほどけば、鎖から抜け出せる。

つまり、無理やり現状を押し切って強引に進もうとしなくても、今のコンディションでできるベストを考えたり、ダメもとで周囲に協力をお願いしたりすると、何かしら次の道が開ける可能性があるってこと。

「楽しむ」と「愉しむ」を行動で繋げる

これまで楽しむことに謎の罪悪感があって、自分の気持ちに蓋をして忘れそうになっていました。

だから、まずは自分にとっての「楽しみ」って何だろうと思い出すところから。

そして気付いたのですが、「楽しむ」ためには「行動すること」が必要なんですよね。

(楽しいことだから「ねばならぬ」思考ではなく勝手に体が動いてしまう、という感じかとは思いますが)

体より思考がすばやく動き始めてしまう内省優位な私としては、「なんかこれよさそう」と感じたらすぐに行動に繋げることを意識したかったので、今年は「楽しむ」をテーマにしてみました。

「楽しむ」ことができたら、その中から自分の深いところにある「喜びの源泉」に繋がるような「愉しみ」も出てくるんじゃないかなぁという気がしています。
昨年コーチングを学んだ時にはそう感じていたから。

***

皆さんにとっての「楽しみ」そして「愉しみ」は何でしょうか?
”たのしんで”いる時、どんな気持ちが沸き上がっていますか?

教えていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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