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<日本の気候帯と伝統野菜、特産物>
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<日本の気候帯と伝統野菜、特産物>
ケッペンの気候区分によると、日本は北海道が冷帯、本州・四国・九州が温帯、南西諸島と小笠原諸島は温帯と熱帯の中間である亜熱帯
しかし、日本は南北に細長い弧状列島で起伏に富んだ複雑な地形のため、きれいに収まらない。
北海道、太平洋側、日本海側、内陸性、瀬戸内、南西諸島の6つの気候区分によく分類されるが、境界はあいまいで、あくまでも目安。
北海道函館市(北緯42度)とロンドン(北緯51度)の1月の平均気温はマイナス2.9度と4.4度とかなり違う。
海流と風が気温を左右する。
日本海流は水の色が濃い藍色をしていて黒っぽく見えることから黒潮とも呼ばれ、周りの海よりも水温が高いので大気を暖めて、沿岸は湿潤で温暖な気候となる。
黒潮は沖縄九州で分離して、日本海側を対馬海流となって北海道まで北上していく。
寒流の千島海流は太平洋北端のベーリング海あたりに発し、カムチャッカ半島、千島列島の東岸を南下してくる。氷が溶けた水温が低い海水を運んでくるため周りの大気が冷やされ、沿岸でしばしば冷害に見舞われる。しかし、プランクトンなどの栄養分を富んでおり、魚類を育てる親の役目を果たしていることから、千島海流は親潮とも呼ばれている
ロンドンのすぐそばをメキシコ湾から北大西洋海流というう暖流が流れてくる。その上空を偏西風が吹いていて、暖められた空気がロンドンに運ばれてくる。
日本列島ほとんどはヨーロッパではイタリア、スペイン、南フランスといった南欧や北アフリカと同程度の緯度(北緯20~45度)
北海道はバルセロナ、ミラノ、トリノと同緯度にある。
気温は緯度だけで決まるものではない。
太陽光によって赤道付近が暖められると軽くなり上昇気流となると、大気は北極と南極に向かって別れていく。すると北半球では北緯30度付近で下降気流となって亜熱帯高圧帯をつくる。この亜熱帯高圧帯からも北と南に向かって強い風が吹くことになる。
この強い風が地球の自転によって、進路を北から西へと変える。これが偏西風である。だいたい北緯30度~60度の緯度が偏西風帯となっている。この偏西風が高気圧や低気圧、湿った大気や乾いた大気を世界中で運ぶ。この偏西風帯では西から東へ天気が移り変わっていく。
フェーン現象とは山を越えて反対側の斜面を吹き下す乾燥した熱風によって、風下側の山麓付近が高温になる現象のこと。
湿った大気が山にぶつかって上昇するときは100m高度を上げるたびに平均で0.5℃下がる。その際に雨が降ることで、大気は乾燥する。乾燥した大気は次に山の斜面を下るとき、100m高度を下げるたびに平均で1℃上がる。そのため風上側と風下側では湿度も温度も違う風が吹き、天候が全然違うようになる。
そのため海側では雨や雪がよく降るが、陸側や山に囲まれた盆地などでは乾燥した熱い風が吹く。乾燥が強い日には乾燥注意報が発表されることもある。
全県が豪雪地帯に指定されているのは北海道、青森、岩手、秋田、山形、新潟、富山、石川、福井、鳥取の10道県。県の一部が指定されているのは宮城、福島、栃木、群馬、長野、山梨、岐阜、静岡、滋賀、京都、兵庫、岡山、広島、島根の14府県。面積にして約19万km2、日本全体の50%以上が実は豪雪地帯。
日本は緯度が低いわりに積雪の多い国。ただし、人口が密集する大都市のほとんどは豪雪とは無縁の地域にある。
<日本の地形と気候と特産物>
<北海道気候区>
日本で唯一の亜寒帯(冷帯)気候区
一年中気温低く、冬の寒さが特に厳しい。本州並みに気温が上がる地域もある。梅雨の影響はほとんどなく降水量は少ない。
西側を暖流の対馬海流とその支流の津軽海流が南側を流れ、東側には寒流の千島海流に、北側からには同じく寒流の東樺太海流が流れる影響を受ける。
日本の総面積の約22%を占める。
四国や九州と比べると年平均気温が約10℃も違う。
北海道の住宅に瓦葺き屋根がほとんどないのは雪の重みに耐えられず家の倒壊を防ぐため、ほとんどの家が軽いトタン屋根。
四季の変化が他の地域よりもはっきりしていて、春と秋が短いのが特徴。
北海道は日本の中でもっとも降水量が少ない。日本海沿岸の留萌地方でも日本の年平均降水量の6割程度。梅雨の影響も、台風の影響も少ない。
道南地区は渡島半島に代表されるように東西が狭く、海に挟まれているため冬は比較的暖かく、夏は涼しい。温帯地域に気候が似ていて、植生もブナ林や孟宗竹、椿など東北地方と似通っている。
太平洋沿岸西部の日高・胆振地方では暖流の津軽海流の影響で、道東に比べると暖かい。伊達市などは「北海道の湘南」と呼ばれるほどで、夏には海水浴ができる。西側に山地があるため雪も日本海側の3分の1しか降らない。温暖な気候と日照時間の長さから北海道では珍しい二毛作が行われている。稲作のほか、トウモロコシ、馬鈴薯、アスパラガス、メロンやスイカなど。
太平洋側東部の道東エリアは寒流である千島海流と夏の南東から服季節風がぶつかり、濃い霧となる。釧路市は「日本のロンドン」とも。夏でも日光が遮られて涼しい。そのため農業には全く適しておらず、例外に強い牧草による畜産業がメイン。また牛が夏バテすることなく、牛乳の生産量が減少しない。
霧は交通など日常生活にも悪影響があるので、根釧台地では海霧を防ぐための防霧林がある。
夏は月の半分以上が霧の日で涼しいが、冬は意外と晴れが多い。年間の日照時間は北海道の他の都市や東京よりも上回っている。
道東の北部、オホーツク海沿岸は流氷がたどり着くことで有名な地域だ。流氷に閉ざされる冬は非常に寒い。冬には西側の山地が北西の季節風を遮り、夏には南側の根釧台地が南東の季節風を遮るため、一年中乾燥していて年間降水量が日本の平均年間降水量の半分しかない。そのおかげで日照時間が非常に長い。この礼教な気候と日照時間の長さから北見市では玉ねぎ栽培が盛んで、日本一の生産量を誇る。
北海道にはいくつか内陸性気候の盆地がある。上川盆地、名寄盆地、富良野盆地など。こういった盆地では陸地が暖まりやすく冷めやすい性質から、1日の中での寒暖差に、1年の間の寒暖差が大きくなる。日本で最も寒い地域であると同時に、北海道の中でも暖かい地域にもある。
これら盆地では石狩平野とともに北海道でも最も稲作が盛んな地域で、他にも野菜や穀物など農作物の収穫量も有数の多さ。ただし、降水量の少なさから灌漑設備が整うまでは稲作は難しかった。
石狩川右岸に広がる水田地帯には泥炭地がある。泥炭は湿地で植物が枯れた後に分解されずに船員状態で堆積したもので、スポンジのように柔らかく水を含んでいる。これを乾燥したもが園芸用土で売られていることもあるが、スコッチウィスキーの香りづけとしても用いられている。北海道でウィスキー製造がはじまったものも、これのおかげである。北海道の泥炭地の形成は約1万年前以降とされ、石狩平野の泥炭地は約4000年前以降と考えられている。現在は多くの泥炭地が排水と客土によって農地になっているが、一部の泥炭地は採掘が続いている。
北海道:まさかりカボチャ、男爵イモ、メークイン、札幌黄タマネギ、行者ニンニク、ラワンブキ、大野紅カブ、八列トウモロコシなど、食用ユリ。
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