♤10 闇の中の光、希望
タイムスリップやパラレルワールドがテーマの作品をたまに見たくなる。
SFや歴史が特に好きという訳でもないが、それが手っ取り早く現実逃避を実感できる手段だからと思う。
ライトに行くならドラえもんやクレヨンしんちゃんの映画、どっぷり世界観に浸りたいならハリー・ポッターシリーズやジブリ、とりあえず何でもいいから非現実に塗れた世界に飛び込みたい時はチャーリーとチョコレート工場、オズの魔法使いといったダークファンタジー。
退屈に浸された思考を刺激して軽く錯乱させるのがいい。
日本人の寛容さは周知されているが、それがタイムスリップ物まで網羅してるのは素直にすごい。
「数行の前提知識がある世界線で」最初からやり直したい、人生やり直しまでは行かなくても、自分という存在がまっさらな世界でやり直したい。という潜在的な欲求から来るのだろう。
で、いざタイムスリップしてほいって行くと必ず絶望に打ちひしがれてホームシックになる愛嬌も忘れない。
ある眠れない夜、モーンガータという単語と出会った。
何気なく 「翻訳できない言葉」を調べて、眺めていた言葉の中でこの言葉が1番の官能と儚さを交えたような美しさを纏っていた。
どんな境遇であれ、みんな空を見上げて月の存在を確認すると安堵するのだ。
パラレルワールドに放り込まれた主人公は夜、月明かりを探して時代を問わずそこに存在してくれることに拝謝する。
闇の中の光。希望のメタファーを本能的に求めている。
この世に生を授けられた我々は、森羅万象の母である月に魅了され、圧倒的な光に恋をして、請うのだ。
年に1度は月に翻弄される日があってもいいかもしれない。
真夜中に外に出て澄んだ空を見上げ、月光を浴びてパワーアップ。なんてね。
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