アーモンドを読みました
こんばんは!
今日も皆様が生きてこれた瞬間に感謝しております。(私を含め)
本当はこの本とは違う本を買うために書店に行ったのですが、なんかこの表紙すごく引き寄せられませんか?笑
そんなこんなでこの活字アレルギーが人生2冊目の完読を祈祷し、意を決してこの子を持ってレジへ。
この時の私は、精神病にかかり退職を余儀なくされた前職に後ろ髪を引かれながら、本を読むことで他人の人生の景色から何かしらのヒントのようなものを掴みたかったのだと思う。活字アレルギーなだけ、ご立派な理由がなければ本というものは難しいのだ。それだけ、自分自身の器だけでは処理できない感情を、小説の中のストーリーに没頭するという行動で分散したかったのだとも思う。
読み終えた感想を言うなれば、この本の帯に書いてある書店員さんの感動の声の言う通り!異論なしの本屋大賞第一位だと思った。
「アジア、いや世界文学の名作です。」「人ひとりの命があまりにも軽くなってしまった」「心の救いとなる一冊」「現代社会のひずみを希望へと導くのに必要な本」等。
脳の扁桃体という部分をアーモンドと本書では呼んでおり、生まれつきそれが小さい主人公は、怒りや喜びなどを感じにくいという面で、生活に様々な問題を抱えていく。その部分で見られる家族の愛や、世間の動きにも注目したい。
現代社会では、対面でのコミュニケーションよりオンラインでやりとりできる時代になっている。そのために削ぎ落とされてしまったものが「共感」であった。この本を読んだ後、是非あとがきの部分まで読んでいただきたい。