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還暦ロービジョンライターの決意「流された場所でめっちゃ頑張る!」

「流されて、辿り着いた先でめちゃめちゃ頑張れば良い。それが自分の居場所じゃないと思ったとしても、与えられたことを必死にやる。そうすると、知らない扉が開くから。そこに新しい出会いがあって、どんどんそ違うステージに行く。人生はその繰り返し。」

上記はマツコデラックスの名言である。

本日還暦を迎えた私の心にこの言葉が痛く刺さる。

ちょっと残念だった50代

今から10年前、50歳になった私は結構調子に乗っていた。30代半ばで転職をして、40代はがむしゃらだった。与えられたこと以上の仕事をしたつもりだ。

もちろん他人と比較すれば、足元にも及ばない人は大勢いるだろうが、ともかくそれまでの自分とは違う生き方をして、不遇な時代の扉を開け、違うステージに立っていたと思っていたのだ。

具体的には、未経験の温浴事業に携わり、責任ある立場で3つの施設を立ち上げ運営をしていた。それなりの業績でもあった。

52歳で、温浴事業の運営コンサルタントとして独立をした。運営の最前線で自ら指揮を取るのではなく、他者の事業を支援する仕事である。

同業者の業績を上げる方法を考えるのはそれほど難しくはない、客観的であればあるほど問題点が見えてくるからである。お手伝いさせていただいた施設はそれなりの成果を上げることはできたかと思う。

難しいのは、問題点を認識して解決策を実行してもらうことである。それぞれの経営方針があるし、スタッフの熱量の違いもあるからだ。現場に対しての権限もない。

お風呂に通ってくる人たちから、お風呂を経営する人たちにお客さまの対象が変わったことへのジレンマが大きかった。ここは自分の居場所だろぅかという居心地の悪さを感じると、イマイチ40代の頃のような、がむしゃらな気持ちにはなれない状況だった。

さらに、55歳で角膜の病気となり、すこしずつ視力が失われていった。ついには、視覚障害となり、私生活も仕事面もセーブする状況に!目が見えずらいという障害をなんとなく言い訳にしてきたのが50代後半だった。

これじゃ人生面白くないな!どんな場所であれその場所でがむしゃらに頑張らんといかんな!マツコさんの言葉が刺さる!

視覚障害を逆手に我が道をいく

今、本の執筆に取り組んでいる。間も無く「60歳からのおふろ革命」というタイトルでKindle出版の予定なのだ。

障害があるが、かろうじてパソコン操作はできる。執筆なら、文章を通じて以前のようにお風呂好きの人たちに直接アプローチも可能だ。そんな角度から執筆をしてみた。

どうすれば集客できるかを運営する施設で考えていたあの頃のように、どうすればおふろが楽しめるかを考え、伝えることは、今の環境でもできると気づいたのである。

独立をしたおかげで、自分の所属していたスーパー銭湯のみならず、介護施設、まち中の銭湯、温泉旅館、サウナ専門店など幅広い業態の運営に触れることができた。10年前にはお伝えできなかった「おふろ」について幅広い角度から捉え、見知を得たことはこの10年の大きな収穫だった。

現場に立って。自らお客様に接することは今後も難しい。しかし、おふろが必要な人にその良さを伝えることは可能だ。むしろ今まで以上に可能性を秘めていると感じている。

ロービジョンライターの今後のも苦情

今後の予定としては、日本の銭湯や温泉の文化を海外に伝える活動を執筆を通じて計画している。

どの産業も同じだが、国内需要に頼っていては事業はジリ貧になる。国策としてインバウンド政策を打ち出しているので、そこに乗っかった取り組みを行えば多くの温浴事業をバックアップすることもできるだろう。

かたや、国内需要に目を向けると家庭のお風呂の楽しみ方ももっと多様であるべきだと考えている。温浴施設にこだわることなく家庭でのお風呂の楽しみ方や、リフォームについても見聞を深め伝えようと思う。

おふろが好きな国民性で、おふろ大国と言われる日本だが、温泉も含め自宅以外で入浴をする温浴事業の市場規模はわずか1兆円でしかない。これは家風呂が主流であることがわかる数字だろう。建築産業の中に埋め込まれている家庭のおふろも、温浴産業と捉えると伸び代は大きいのではないだろうか。

還暦の今日、この記事を書くのは決意表明の意味を込めている。人生100年時代とはいえ、今までの60年とはスピード感は違うだろう。ぐずぐずしている暇はない。上記で決意した内容は1年後必ず関与してなんらかお成果を出すと約束しよう。

還暦を過ぎた、視覚障害のジジイが、英検3級レベルの英語力で英語で出版する!なんてことができれば面白い。流れ着いた場所で、めちゃくちゃ頑張ってみるとどうなるのかな?扉を開け!新しいステージ、楽しみます。


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