教科書文学のすすめ1「わたしが一番きれいだったとき(茨木のり子)」この瞬間に一番きれいな人たちへ
今日は、茨木のり子「わたしが一番きれいだったとき」です。
正直、このご時世にあまりにもしんみりとしてしまう詩の紹介から「教科書文学のすすめ」をスタートするのはどうなのか?と迷いましたが、やっぱり紹介しようと思います。
朝の情報番組で、某国の銃を持つ美しい人の写真が取り上げられていました。
その写真の意図や真偽はさておき、私はその写真を見て「きれいな人だなあ、かなしいなあ」という気持ちになり、ふとこの詩を思い出したのです。
そして今日、この「わたしが一番きれいだったとき」を読んで、修学旅行に行けなかった高校生、リモート授業ばかりの大学生、結婚式をできない花嫁さん、そんな人達のことも思い起こされました。
(私自身は「一番きれいだったとき」をとっくにすぎているので、今「一番きれい」な人たちのことを憂うことにしたのです。)
今この瞬間に「一番きれい」なみなさんに、どうかこの詩が届きますように。
おばさんぶってるわけじゃないけれど、私は「わたしが一番きれいだったとき」は少し不幸で、今は小さな幸せに気付けるくらいには幸せです。
「できれば長生き」してみるのもいいものです
ね