お正月に思い出すこと

#中学生〜高校生

お正月といえば年賀状ですね。

うちに年賀状が届くと嫌でも思い出してしまうことがあります。

それは家族の事です。
あぁこういう人居たんだなあ。って事です。
具体的にいえばウチは4人家族なんですが、5人分の名前宛に届くのです。

重い話と思いきや、全く重くないので、安心してください。
いや、聞き様によっては重いかもしれません。

はじまりは、ぼくが高校生の時でした、
当時の父は運勢に対してご執心でした。
ゃ、昔からかもしれません。

とにかく、現状の不運を取り払うべく、ありとあらゆる占いなどを試して居ました。

そんなある日、父が突然一枚の紙を持ちぼくに話しかけてきました。


父「これ、どうかな??」
ぼく「ん、誰それ」
父「名前!」
ぼく「ぇ、誰か生まれるの?」
父「いや、俺の」
ぼく(まじか)

なにか超えては行けない一線を超えている気がしました。

ぼく「運的にそれが最強なの?」
父「そのはず」
ぼく「改名するって事?」
父「改名って難しいみたいだから、とりあえず使うだけ」
ぼく「そっかあ」

試しに改名後のあだ名で呼んでみました。

ぼく「じゃたっくんだね」
父「おい」
怒りました。あいかわらず沸点がわかりません。

その後この父の新しい名前は親戚中に知れ渡りました。

ただ、年賀状をみると、新旧の名前が入り乱れており、どう考えても、2つの名前があるほうが運勢的に不味いと感じざるを得ず、その年から毎年微妙な空気の元旦になったのでした。

新しい名前をキチンと使ってくれている方を見つけると、無条件に良い人だなあと毎年思います。

ただ、その後の親戚の集まりにおいて、名前の件に触れる方はいませんし、直接新しい名前で呼ばれているところを見たことはありません。

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