マガジンのカバー画像

東日本旅行記

4
旅行記
運営しているクリエイター

記事一覧

1.17と3.11

1.17と3.11

阪神間で育った故、1.17は特別だった。
特に1995年の4月生まれ以降の代だったため、ことあるごとに震災を経験していない世代と揶揄され、「震災後生まれが〇〇する」という文言は地方紙によく添えられた。私たちの2分の1成人式は即ち震災から10年の節目であり、その意味合いの方が強かった。毎年1月17日には防災訓練が行われ、担任の先生が当時の体験を語ってくれた。涙を流しながら、PTSDと闘いながら言葉を

もっとみる
3.11伝承ロードを訪ねて〜陸前高田〜

3.11伝承ロードを訪ねて〜陸前高田〜

福島から宮城を越え岩手県陸前高田市へ。陸前高田はリアス式海岸を体現した入り組んだ地となっており、その津波の被害は凄まじく、震災の際に総務省消防局が「ほぼ壊滅状態」と発表した。自身の街が壊滅と称されることの恐ろしさよ。夜に着いたのだがあたりは真っ暗。散策は翌日へ。

下宿定住促進住宅

海岸近くのエリアは公園として整備され建物はほとんど無い。そんな平野の中建っているのがこちらの震災遺構である。周りは

もっとみる
3.11伝承ロードを訪ねて〜気仙沼〜

3.11伝承ロードを訪ねて〜気仙沼〜

陸前高田から気仙沼へと車を走らせる。高速のようで無料の復興道路は走りやすく気軽に乗り降りができるためその往来活性化の一助を担っているようだった。

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館

4階まで津波が押し寄せた気仙沼向洋高校の震災遺構をメインに設立された伝承館。
幸いにも死者は出なかったそうだが、廃墟となった校舎の惨状は凄まじかった。

ここに関しては一見にしかず。
写真にて伝えたい。

津波の恐ろ

もっとみる
3.11伝承ロードを訪ねて~浜通り~

3.11伝承ロードを訪ねて~浜通り~

10月に東東北の震災遺構を訪ねてきたので、備忘録を残したいと思う。
福島から北上していったのでまずは福島浜通り編。

アクアマリンふくしま

水族館好きかつ建造物好きとしてはどうしても外せなかった。ガラスのシェルターに覆われた素晴らしい空間構造の建物。運よく天気にも恵まれ、好きとおったガラスから差す光を浴びながら庭園のような緑に囲まれた水槽を歩くと、青々とした大水槽にぶつかる。中ではイワシの群れが

もっとみる