トラペジウムはOP映像に全てが詰まっている という話

※まだ本編を鑑賞していない方は初回視聴の体験を損なう可能性があります


皆さん、トラペジウム見ましたか?
私は初回見てから一日東ゆうの事で頭が支配されて原作小説買って即2回目行ってサントラとつばさ文庫買って2週目の来場者特典欲しさにもう1回見に行こうとしています。
あの来場者特典はズルいって~。

さて、タイトルにある話。
X(旧Twitter)で感想を流し見してる時に「主人公がなんでアイドルに憧れたのか分からない」という感想を結構見かけました。

ちょっと待って!それ全部OP映像で描いてあったよ!


という事で解説していきます(個人の解釈です)

有難い事に公式が映像をアップしてくれてます。

冒頭、イヤホンを付けて電車に揺られる主人公が目を瞑って見ているのは無数のペンライトの海。
アイドルになった後の自分の姿の妄想。
三本の指を首にあてて脈を感じながら深呼吸をするのは東ゆうが何かを決意する、覚悟を決めた時のポーズ。
自分でも無謀と思える計画を実行に移す為にノートを開く。

ノートに関してですが物理的に存在してるもののこれは『ゆうの心の中』だと思っていて、これも結構見かけた「ノートバレ展開あると思った」に関しては「友達だからって簡単に心の中は見せないよね」って事かなと。

街を歩くゆうから場面が変わり、ノートが開いてそこに描かれていたのは審査員の前でダンスをする姿。
届いた通知を床に叩きつける姿。
本当にオーディション受けて落ちてんじゃん……
ここだけは初回見た時マジでこの映像が何なのか分かってなかったので、メガネボーイとの会話の後の「全部落ちたなんてかっこ悪くて言えないや」でアハ体験した。

バスから降りて走り出すゆう。
海辺の同じ方向を向いた3つの自転車。
落ちて割れるコンパス。
零れ落ちる針。
自信を失ったゆうは同じ方向を向いて走ってくれる仲間を見つけて、自身を確立する為にコンパスをもう一度作り直す必要があった。

冒頭とこの後映る4羽の鳥は一度は同じ方向を向いてた4人のそれぞれの夢の行き先は違うって事を……表してるような……気がする……
しらんけど……

海外で暮らしてた頃のゆう。
馴染めず、友達も居らず、本を読んで休み時間を過ごす。
そんな生活の支えはTVに映る日本のアイドルだけだった。
そりゃアイドルなりたいよね~~~~~!!
星に向かって無邪気に手伸ばすよね~~~~!!

オーディションに落ちた映像の後にこれ見るのつれぇわ……

という事でOP映像よく見ると東ゆうがアイドルに憧れた理由はちゃんと映像として映画の中で描いてあったよという話でした。

楽曲のタイトルが「なんもない(自身の手札に価値はないと思うゆう)」「なりたいじぶん(それぞれのなりたい自分は違う)」「方位自身(違う方向へ歩いていく4人への祝福)」で物語の進行に合わせてあるのも好き。


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