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【12分で解説:家屋改造】PTOT国家試験 脊髄損傷領域 第47回 PM-問題40 #せきそん国試

今回は第47回PT国家試験午後:問題40を解説します。

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今回は家屋改造についての問題です。

車椅子の寸法と車椅子が快適に動ける空間寸法の知識を押さえておきましょう。選択肢を見ながら解説していきます👇

1.ドアの開口部は90cmとする

ドアの開口部が90cmが快適なのかは車椅子の横幅と実際に車椅子を漕ぐ時の上肢・手の幅を含めたトータルの幅を知っておく必要があります。

今回はOXのカタログからSX👇という車種を例に挙げてご説明します。

YouTube用 PT国家試験問題(解答なし).002

まずは寸法です👇

黄色で囲っている寸法を説明していきます。

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YouTube用 PT国家試験問題(解答なし).004

ドアの開口部(開口幅とも言います)とはドアの横幅のことを言います。車椅子の横幅はW0:全幅と言います。全幅が524mm(*シート幅が320mmの場合)と記載されています。開口部が90cmあれば全幅が53cm程度の車椅子であれば余裕を持って通れることが分かります。自走も余裕です。仮にシート幅が最大の42cmだとしても全幅は63cm程度ですので、やはりドアの開口部90cmあれば良さそうですね。

2.スロープの勾配は1/6とする

スロープの勾配の計算式👇

YouTube用 PT国家試験問題(解答なし).005

では勾配が1/6の坂道とは

YouTube用 PT国家試験問題(解答なし).006

勾配が1/6の坂道というのは自走ではかなり厳しいです。介助者に手伝ってもらわなければなりません。なので勾配は1/12以上が推奨されます。1/12であれば自走でも走行可能な坂道となります。

ただし勾配が1/12となると50cmの高さを登るには水平距離にして6m必要になります。私の住む地域ではそんなに土地が広い訳でもなく、普通のご家庭ではスロープは選択できないですよね。なので昇降機が第1選択となりますね。

3.車椅子の回転スペースは直径150cmとする

YouTube用 PT国家試験問題(解答なし).007

YouTube用 PT国家試験問題(解答なし).008

車椅子の回転スペースを考えるには、車椅子の回転半径を知らなければなりません。車椅子の回転半径は車軸を中心としてキャスターで回転するわけですが、実際はフレームの先端までを含めた距離で考えなければなりません。つまりSX全長863mm回転半径570mm(この数値は仮で示してますので10mm単位での調整はできません。実際は20mm単位での調整となります。詳しくはカタログp.36をご覧ください)として、回転直径1,140mmとなり、直径1,500mmの回転スペースがあれば360mm余ってますので十分転回が可能と思われます。

4.便座の高さは車椅子のシートの高さに合わせる

便座とシートの高さを合わせることで移乗しやすくなります

5.電灯のスイッチは床から90〜100cmの高さにする

YouTube用 PT国家試験問題(解答なし).008

SX全高680mmです。この車椅子に乗車すれば90-100の高さにスイッチがあればちょうど良い高さだと思います。

答えは 2.スロープの勾配は1/6とする でした

YouTubeでも解説してますのでよろしければご覧ください👇

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https://youtu.be/Soah3AurmOU

そうちゃんねるはこちら👇


参考資料

以下に参考になるwebページや資料、ブログをご紹介してますのでご興味あればぜひご覧ください。きっと参考になると思います👇

まっつんさんのブログで非常に参考になる記事がありましたのでシェアいたします👇

■NPO法人 高齢者の住まいをつくる会
■神崎工務店

TwitterやInstagramで住宅改修のビフォーアフターの写真をたくさん載せてくれており、見ているだけでも参考になると思いますよ

■移動機器と空間寸法


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