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「伝統が途絶えた…?」

以前書いた長男のある競技に参加する前にじいちゃんと反則技についての攻防があった話。
次の年もまた長男が同じ競技大会に出た。前の年の話はコチラ。

https://note.com/soware/n/nad934ea4abf9

結局以前書いているような、このスポーツにおける反則技(実際には試合でこの技をやって、それで反則負けにはならないそうだ。いわばちょいズルい技)は、長男が通う小学校ではこれまでも誰も決してやらない技で、そして正々堂々と真正面から相手に向かっていくというのが伝統になっていたらしい。
もちろん先生方も、この技を教えることはないし、子どもたちも自らやる子はいなかったのだ。

「いなかった」・・・この過去形の言葉にちゅうも~く!

そしてすでに行われた大会。
前の年も私は仕事で見ることができなかったのに、次の年も運悪く仕事が入ってしまった。

で、帰ってきた夫や息子たちの話を聞くだけになるのだが。

私「どうだった?」

長男&夫「うちの小学校は優勝だよ!」

私「おお~、すごいね!で、個人戦は?」

夫「う~ん…長男は、なかなかどうして頑張ったんだけど、あと少しのところで負けちゃったな。二回は個人戦出たんだけど、二回ともね…」
と、渋い表情。

私「まあ、残念だけど仕方ないね」

夫「でも、やっぱりあの技をやってる○○小学校はいかんなあ…。あれをやられると、見てる方はちっともおもしろくない!」

私「へえ、またあの学校、やったの?やあねえ…。もっと正々堂々と戦えっつうのよ!」

長男「でもね!俺たちの伝統も今日で途絶えちゃったよ!〇〇君があの技をやっちゃったもん!
あ~あ…みんな、うちの小学校の伝統がこれで途絶えた~~!って言ってるよ」

どうやらうちの小学校の四年生の子(きっと初出場だったと思う)が、その反則技というか禁止技をついやっちゃったらしいのだ。
これまでうちの小学校では絶対にその技を使わないで勝ち続ける…という伝統が続いていたらしいのだ。
子どもたちは子どもたちなりに、そのことに誇りを持って常に挑んでいたようである。

なかなかの気構えで親ながら感心したのだった。

しかし残念ながら、その「やっちゃった」〇〇君のお父さんは、確かPTA会長じゃなかったっけ??

私「ふふ…ついやっちゃったんだろうけどね。ならば、今日帰って今ごろはお父さんに相当絞られているかもしれないね♪」

というわけで、とても真っ当な伝統が続いていたうちの小学校。
子どもたちだけじゃなく、親もすごく誇らしいよ。

以前サッカーの試合の記事でも書いたけど、教えてくださっている先生方の方針に感謝である。
礼儀・正義を重んじるやり方で、子どもたちにも接してくださる先生でよかったなあって思った。


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