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無理しない、無理しない・・・ 「無理したい」
「リラックスできる薬、アロマはありますか?」
このような質問を
草薬庵 nature flowのお向かいnokka shopでの店番の時にもよく聞かれます。
「リラックスしたいんですね」と確認しながら、何が良いかと頭を巡らせてお話を伺ってみると・・・
あれあれ????
つい「本当にリラックスしたいのですか・・・?」と確認したくなるようなお話の内容やご様子に
試しに、、、
と精油の香りをお試しいただいても
血圧を上げたり、脳を活性化するような香りは「ん〜♡』となる一方で
お休み前やリラックス時によく用いられる心身を緩めるような香りは「ゔっっ!」といった反応をされます。
頑張っている自分、動いている自分が好きで、
どんどんやらなきゃいけないことが溢れてきて、
みんなにすごいと言われると嬉しくて、
止まってしまうと調子が悪くなるから、
だからこそ、周囲が驚くほどずっと頑張れる、いろんなことが出来る、なんでも引き受ける
そんな時には、「休んでね」の身体からのサインは大変キツく思えることと思います。
そういった方が「休む」に切り替わるのは、
おそらくもっともっと頑張ったあとになります。
心が、よく頑張ったね!と納得できるまで・・・
もしくは、あまり宜しくないケースですが
心が満足するより先に体が悲鳴を上げてしまうこともあります。
これは病院受診によって診断名がつく病であることもあります。
この事例で、私は何を心配するかといえば
ご自身で「言ってることとやってることが違う」ことに気付いていないこと
です。
心と身体が離れていくサイン
建前で、周囲に気を遣わせないために、などの理由で「思ってもないことを言っている」とわかっているなら、まだ良いのです。(ある意味でストレスではありますので、建前もほどほどに・・・・)
心配なのは、
ご自身の心や身体の状態を読み違える・・・という言い方もありますが
心身の状態を、全く逆に捉えている自分に気づけていない
ということです。
例えば
心身が本当に休もうとしている状態ではないところに、
薬や精油、ハーブティー、マッサージなどで
無理に血圧を下げたり、筋肉を弛緩させてリラックスする状態にしようとするのは、心身にとっては大きなストレス負荷がかかることもあるのです。
どんなにリラックスできる、体を休ませられる・・・といったものだとしても
その相反した対応に対して、「そうではない!」と体内ではストレスホルモンが分泌されます。
すると、血圧は先ほどよりもっと上がり、心臓をどんどん動かして血液を循環させ、心身ともに戦闘体制がより強固になります。
(こういった時は、ジョギングやヨガなど身体を自ら動かす方が良いですね)
あとちょっと頑張ったら自分に休む許可を与えよう・・・と思っていた閾値に達して
もうこの辺で良いか、いざ休んでよし!という信号をこの時点で出したとしても
今度は身体が戦闘状態の維持がかかり、寝ようとしてるのに眠れない、リラックスしたいのに身体が緩まらない
こんな状態になっていきます。
小さな身体からのサインは日常の中に
こういった心身の不調の小さな小さな始まりは
思ってもみないほどの「ちょっと無理をする」ところから始まっているのかもしれません。
なぜ、その「ちょっと無理」をしたのか・・・
そこに大事なパズルのピースがあります。
もちろん
本当に自分自身のために、自分自身の願っていることのために・・・
であれば、無理は効くものだし、心も身体も楽しんでいて嬉しいことなので肉体疲労はあるものの、幸せを感じるホルモンによって良い状態へと導かれます。
(心身共に充実した日に、気持ちよく布団に入ってガーッと眠れることってありますよね。)
「ちょっと無理をする」の動機の背景に
自分は頑張らないと価値がない、認められない
認められなければ意味がない
できる人でなければならない
完璧でなければならない
そういった理由がある時には、少し、立ち止まってみていただきたいです。
そんな言葉が出てくる自分に、「なぜ?」とご自身に優しく優しく問いかけていただきたい。
「何かが、違う」
そう伝えようとする身体の反応は、誰の体にも存在します。
会話をしようとする時に限って咳が出る
喉が詰まったような感じ
身体が重い
頭がぼーっとする
理由もわからず涙が出てくる
原因のわからない痛みがある
等々・・・
「葛藤」が起きた時は自分を知るチャンス
無理しないと決めたのに、無理しちゃう
やりたいのに、身体が動かない
行きたいけど、怖い
こういった葛藤が起きた時にこそ、事態を少し俯瞰して、自分自身の心と身体の声に耳を傾けられるチャンスです。
不調が出るずっとずっと前にある、その小さな「葛藤」
大切にしていただきたいです。
それが、きっとあなた自身が求めていること、願っていることの小さなピースになります。
無理をしない、という無理をする意味
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7月になって、仕事をしようと香房に入ろうと階段を登ろうとして足元をよくみたら、蝉の羽化が始まったところだったので午前中いっぱい観察してました。
ゆっくりゆっくり・・・
無理しない無理しない
という声が聞こえそうなほど慎重に殻から出てくる成虫。
こんな時に鳥に狙われたら大変だろうと思います。
ちょうど周辺を激しくなくカラスが3匹・・・
この厳しい自然界の中で、無理しないという無理をすることの重要性。
目的と願いがあればこそです。
(人間の目で、あくまで私の視点で見た感覚ですが)
自然の世界にいつも小さなヒント
そして心と身体からのサインは、あちこちに・・・
今日もほら、、、
ご飯を食べたばかりなのに、お腹が減ってもいないのに、
南部せんべい(落花生)が無性に食べたくなる「私」が創り上げられています。