おじいちゃんおばあちゃんへ

今日は敬老の日。
1番祖父に可愛がられた、と親戚中に言われるほど私は祖父に可愛がられていた。
私の祖父母は2人とも学生の頃に亡くなってしまったのだが、祖父母との思い出は印象深く、いつ思い出しても心が温まるような思い出ばかりだ。

おじいちゃんは、肺がんで10年ほど療養生活を送っていた。緑内障も患い、私のことは鮮明には見えていなかったのかもしれない。

年金の日になると、保育園を早引きしおじいちゃんとお買い物に行くのが日課だった。
近くのデパート(正式にはデパートと言えるほどでもないが)に出かけ、プレゼントを買ってもらい、ご飯を食べる。
一緒に夕ご飯を食べるのだが、おじいちゃんは少食だったため、私とわかめうどんを半分こ。
私はおじいちゃんとわかめうどんを半分こして食べる時間が、何よりも大好きだった。
今でもうどん屋さんに行くと、その時のことを思い出しながらわかめうどんを食べている。

雨の日におじいちゃんのおうちに行った時には、少し雨に濡れた私を膝の上に乗せて、「今日も来たか〜」と嬉しそうにタオルで私の頭を拭いてくれていた。
おじいちゃんの膝の上は私の特等席だった。
いつもテレビの前に座っていて家族には迷惑がられるのだが、おじいちゃんは気にもせず私とお喋りをするのであった。

おじいちゃんが入院している時には、私は毎日のようにお見舞いに行った。
お昼のデザートを残して、私と一緒に食べる。それがおじいちゃんの日課だった。
私は病室のベッドにおじいちゃんと座り、ずっとくっついて遊んでいた記憶が今でも鮮明に残っている。

敬老の日だからおじいちゃんのことを書いてみたが、書いている間に涙が出そうなのでこの辺で終わろう。

私はおじいちゃんが大好きだ。
無償の愛をくれた。
きっとおじいちゃんは、私に人に優しくすることを教えてくれていたとだと、大人になって気づく。

おじいちゃん、ありがとう。
おじいちゃん、大好きだよ。

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