焦らずに情報収集と読書
仕事などの情報集めや読書(資料を含む)は、私の会社勤め時代は、資料室・図書館における書き写し・コピーが主な手段でした。
建築雑誌・専門誌も財団法人・行政法人の資料室や都立図書館、国会図書館でコピーしていました。専門誌や月刊誌・週刊誌の記事もスクラップファイルブックにコピーの抜粋を入れてストックしていたものが役立ちました。
そのため、独立開業してから、日経やアエラ、業界新聞・月刊誌からの取材には出来る限り協力して、専門的な知識を含めて情報を提供してきました。資本力のない自営業者には特に情報収集は欠かせませんので。
開業したばかりの知人職人は、私のウェブサイトや私が現場で提供した説明図・施工要領のお蔭で、一から情報集めをする必要がなく、同業他社よりも有利に開業できました。専門情報を持っているかどうかは、私の業界や建築関係の商いでは極めて重要です。
ネットの情報と専門誌
ネット上の情報は出典不明なコピーが多く、ある程度の専門知識や経験がある人でないと判別できません。焦って流用すると、とんでもない失敗につながります。
私は知人には、基本を専門誌や設計マニュアルで学びながらネットの情報を活用することを推奨しています。ですが、それを疎かにする人が多いです。
専門誌は基本的に、業界の先人が書き記した研究成果や実務経験に基づいた専門的な情報です。
古い知識でも定石は現在においても変わっていない事項は少なくなく、常識として把握する必要があります。
先輩や取引先の専門家へのヒアリング
資料を見ても確信が持てない事項は、私は知人の専門家に遠まわしに、暑気払いと称して居酒屋やカフェに誘い、食事をおごる代わりに、話をじっくり聞きました。
飲み屋で知り合った建築の職人には、内装や塗装、型枠施工など専門分野の自慢話をあえて聞き出し、相手の自尊心をくすぐりながら色々な話を聞きました(笑)。
ヒアリングは電話では無理があります。相手がめんどくさがって重要な点を省いてしまうからです。むしろ、メールで教えてもらった方が良いです。
その場合は、必ず、「先日のお話ですが、あらためて流石だなと思い、関連した事例を調べてみましたが。貴方の実績には及ばないものでした。」というような序文を入れてから、本題に入り、重要な情報のみ質問することにしています。
世の中不況になると、うまい話が出てきますが
少なくとも、私の業界では、うまい話にはリスクが有り、誇大広告と同じであり、ろくなものは無いです。
うっかり、儲け話や新製品に飛びつかないようにしたい。
そんなうまい話があるなら、私なら黙って自分で、さっさと実行に移しますよ。実績のない技術や新製品は、裏付けがない限り、手を出しません。
今年は、私のような零細業者だけでなく、取引先も苦戦しています。まずは、しっかり情報を分析して、需要動向や製品開発の分析、設計仕様の拡充など地道な勉強をするべきだと思っています。
必ず、ライフスタイルに応じた必要性の高い需要は残ります。新しい需要も生まれます。私は、この夏、色々なアンテナから情報を収集したいと考えています。
それ以上に、ネット上では、好きな記事、画像・動画、音楽などに触れたいと思います。