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最果タヒ展と言葉
最果タヒ展「われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」
心斎橋パルコにて催されている詩人・最果タヒさんの展示
「最果タヒ展『われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。』」を観てきました。
「詩」そのものを「展示」するのではなく、「詩」になる前の「言葉」を展示し、それらを「読む」と考える前に「見て」「感じて」飛び込んできた「言葉」が「詩」と捉える瞬間を体験するインスタレーション。
会場内には様々な形で展示された「言葉」を見ることができ
円環に書かれた「ループする詩」と言う作品や
モビールと壁に書かれた言葉を感じるインスタレーション「詩になる直前の、心斎橋パルコは。」。入場者が思い思いに言葉を追いかけたり、写真に収めたり、立ち止まったり、言葉の中を進む姿を見ることもまた「展示物」の様に感じる、不思議な感覚を味わえる。
最果タヒさんが詩を書いているところを再生している「詩っぴつ中」。淡々と文字が打たれるだけの展示ではなく、途中、戻って書き直したりするところも再生されるので「最果タヒから言葉が溢れでる瞬間」を覗いている様で面白かった。
最果タヒさんは[Alexandros]の大好きな歌「ハナウタ」を聴いていてこの歌の作詞を担当していらっしゃいました。
聴いていた当初は、最果タヒさんを知らなくて、ただただいい音といい歌詞だなぁと聴いていました。それからしばらくして、Twitterで最果タヒさんの「十代に共感する奴はみんな嘘つき」の数ページが流れてきて、その文章に衝撃を受けて、どんな方なのか調べたら好きな歌の作詞をしていることを知り、そこから詩集を書い、知ったきっかけの「十代に共感……」を書い、最果タヒさんにどっぷり浸かり始めました。
最果タヒさんの詩は、読んでいて「言葉」に出来なかった「思い」が「言葉」になってそこに在る感覚が気持ちいい。あと、「あとがき」がすごく好き。これは、楽しみ方としてどうなんだろうとは思うものの、最果タヒさんの「あとがき」は優しくて、冷たくて、とても心地よいのです。
それでは、本日はこの辺りで。
失礼します。
bow(Twitterアカウントもよろしくお願いします。)
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