【 仕事論 】 「頑張ってる」 じゃなく 「凝ってる」になるために必要なこと FirE♯603
どのような仕事においても、取り組む姿勢は個々に違ってっくるものです。
あなたは仕事において、「頑張っている」のか「凝っているのか」どちらでしょう?
【 無努力の仕事 】
仕事とは、趣味ではないものであり、自分以外の誰かの役に立っていることです。
逆に言えば、自分以外の誰かの役に立っていることが、趣味の域を超えて仕事になるということです。
そう言った人の場合、仕事として「頑張っている」というよりも、
趣味として「凝っている」という側面の方が大きくなります。
仕事だから努力する必要があるという考えは正しいのですが、
それを「凝っている」という風に取り組めると仕事は格段に楽しくなるのです。
【 どこまで凝るのか 】
「凝っている」人は、その作業に投じる時間を忘れてしまうことが多のではないでしょうか。
何かにこだわって取り組んでいるの時の時間の流れは通常と違うものです。時間が経つのが速く感じるとことがありますが、あれは感覚ではなく、本当に時間が速く進んでいます。
時間とは一定のものではりません。
しかし、この時間には、自分の時間と、社会の時間が存在します。
社会の時間は基準として時計が刻むものあり、個々の感覚では変えられない。
社会の時間に合わせて行うのが、「仕事」になります。
つまり、どのような仕事においても、納期があります。
いくら「凝っている」と言って、120%の仕事をしたとしても、納期に遅れればマイナスの評価となるでしょう。
なぜなら、納期に遅た時点に「人の役にはたたない」からです。
仕事の前提条件が崩れてしまいます。
「凝る」という趣味的側面を持ちながら、仕事として取り組むこと。
このバランスが、いい仕事をする人かどうかの判断基準になります。
【 スピード 】
特にスピードが重視される職種として営業職があります。
例えば、見積書の提示は、遅くとも商談をした日の夕刻までにメール等で送ることが望ましく、不可能であれば何らかの別のアクションが必要です。
スピードが全てと言っても過言ではないくらいに、営業職には即レスが求められます。
私の経験では、見積書の決済を上司に取る前に、口頭で価格を伝えてしまうケースが多々ありました。
上司の決済を待っていたら、その間に同業他社の見積もりが集まり、検討材料が増えていくのです。
そうなる前に、チャンスはその場で掴む必要があるのです。
それができるのは、上司の決済が通りそうな見積額を理解しているからでした。
そして、上司とのコミュケーションを意識的に行い、「お願い」を聞いてもらえる関係にしておくことも大切でした。
さらに、このような先手が打てるのは、客先で同業他社よりも先に自分に問い合わせをいただける関係を作っていることが必要になります。
総じると、スピードとは事前の根回しが全てあるということです。
スピード感ある対応に必要なことは
目的地に向けてアクセルをベタ踏みすることではなく、
目的地へ行かずとも目的を達成できる状態を事前に作っておくことです。
【 クオリティ 】
スピードが重要であると同時に、クオリティも必要になります。
このクオリティも、スピード同様に事前の準備が全てになります。
営業の例でいくと、見積書やプレゼン資料、商品そのもののクオリティが評価基準になります。
見積書、プレゼン資料はフォーマット化が可能です。
一定のクオリティを保ち、商談に応じてカスタマイズすることで用意に準備できます。
商品のクオリティは営業がどれだけしっかりと客先のニーズをヒアリングできたかの結果です。それを間違って商品化すればそのクオリティは落ちます。
つまり、これも、事前の商談が肝になるのです。
【 制作 】
実際にモノを作る側においても、スピードとクオリティが求められます。
営業の例と同様に、制作でも事前の準備がそれを担保してくれると言っていいでしょう。
そして、この「事前の準備」は「実務経験」にあたるのではないでしょうか。
求人において「実務経験○年以上」という条件を見かけます。
これは単に即戦力が欲しいということではありますが、即戦力とはスピードとクオリティが担保できる人であるということになります。
実務経験とは、「こういったデザインにして欲しい」「このような機能が欲しい」「こんな商品が欲しい」といった要望に対して、1から作業をするのではなく、
カテゴライズされた引き出しから即時にフォーマットを取り出して、80%から作業を開始できることだと、私は思います。
その上で、プラス100%の仕事をすることで、180%の制作物が仕上がるのだと思います。
同じプラス100%の仕事でも、0からスタートした場合とは大きな差が生まれる。
そして、0からスタートした人が同じクオリティにするには、倍の時間を要し、納期には間に合わないということになるのです。
0%からスタートした人が、自分の仕事に「凝っている」状態になれるでしょうか?
時間がない中で、「凝っている」場合ではなく、納期に間に合わせるように「頑張る」方になってしまうことが多いでしょう。
これと逆に、80%からスタートした人は、20%を作った後は、納期まで「凝っている」状態で仕事ができます。
すでに100%になっているので、納品できる状態であり、さらに細部に「凝っている」わけです。
ここで、「凝った」経験が、引き出しに入り、次の仕事のスタート地点は81%からになる。
この繰り返しが、実務経験になるのだと思います。
【 〆 】
仕事において、「凝っている」状態にするために必要なことを考えました。
経験に裏打ちされたある種の余裕が仕事に「凝る」ことの条件でした。
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