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がんもさんのSound Cooking 【一汁三菜 menu file 1303】 豚肉のしょうが焼き、なすとピーマンの味噌炒め、にんじんの甘酢(キャロットラペ)、なめこと豆腐の味噌汁
サウンドクッキング第3弾は、和の一汁三菜。豚肉のしょうが焼き、なすとピーマンの味噌炒め、にんじんの甘酢、なめこと豆腐の味噌汁。
しょうが焼きは定番中の定番ですね。こんなに簡単でいつ食べても美味しい、失敗もない料理は少ないと思います。
でも、世の中のしょうが焼きは千差万別。肉と醤油とお酒と生姜の4種しか使わない(と思う)のに、お店によって全然ちがうのでいつもびっくりします。
肉がロース系かバラ系か、
肉の厚みはどれほどか、
みりんを入れるか入れないか、
お砂糖を使うか使わないか、
汁だくかそうでないか、
玉ねぎを一緒に炒めるか炒めないか、
とろみをつけるかつけないか。
いま挙げただけでも組み合わせは2の7乗ですから、128通り!そりゃ、店によって料理人によって違うわけですね。
私はよく、いかに料理が複雑なものかを説明するのに、このしょうが焼きを例にとります。何を使うか入れるかだけでもこれだけ違うのに、これに焼き加減が入ります。強火か中火か弱火か。焦げは作るか作らないか。
今日ご紹介するのは、上から順に行くと、ロース系の薄い肉で、みりんとお砂糖は使わず、汁だくでなく、玉ねぎも入れず、とろみもつけない。しょうが醤油タレを焼き付けた香ばしいタイプのしょうが焼きです。なぜそれを選ぶかというと、これが断然美味しく、かつ早くできるからです。
この一汁三菜シリーズは、4品を30分くらいで作る、3分クッキングならぬ30分クッキングを目指していて、手早くできることはとても重要ととらえています。
でも、世に言う時短とはちょっと違います。味噌汁は出汁をとるし、出来合いの調味料はほとんど使いません。手仕事としてのやるべきことは全部やって、それで一汁三菜を30分で作るのです。レシピを見ず「そら」でできれば、きっと誰でもできるようになります。
さて、材料です。
しょうが焼き:豚のロース肉(肩ロースでもOK)、醤油、日本酒、しょうが
なすとピーマンの味噌炒め:なす、ピーマン、日本酒、はちみつ、白みそ、みりん、醤油、塩、胡椒
にんじんの甘酢:にんじん、酢、はちみつ、塩、胡椒
なめこと豆腐の味噌汁:なめこ、豆腐、昆布、鰹節、味噌(白味噌、麹味噌、赤味噌)
※分量は書かないのかと質問を受けますが、あえて書きません。
何人分を作るかによってもちがいますし、好みによっても異なります。
下記の作り方のキャプションにざっくりとメモしてありますので、
参考にしてもらえると良いかと思いますが、調理の方法が正しく、
手際がビシッと決まっていれば、調味料の多少が少々狂っても、
必ず美味しく仕上がります。
サウンドクッキングは一貫して、料理はレシピじゃないと、
主張したいコンテンツです。材料でも分量でもない。
料理の仕方が9割だと。
では、作り方。
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昆布を入れて火にかけます。
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動画から切り出したらこんな静止画が撮れました。笑
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ちょっと細すぎるかな、くらいでちょうどいい。
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ピーマンも半分にしてから3等分くらい。
切り方は同じくらいの時間で火が通るように揃えるのがコツ。
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私は粗くおろすのが好み。
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まあ、1:1は黄金比ですが、肉が厚い場合は醤油を多め、
しゃぶしゃぶ用のように薄い場合は醤油を少なめ。
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鰹節をぶちこんで煮立たせます。
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ふきんやペーパーで濾すと透明に仕上がりますが、
味噌汁用なので細かい粉が入って濁っても気にしない。
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お酒2:みりん1:醤油1:ごま油1:白味噌1:蜂蜜0.5、といった感じで。
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右側に見えているのは味噌。3種の味噌を一つのパックに区分けして入れておくと便利。
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表の色が変わるまでひっくり返さない。
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ひっくり返すときにフライパンの焦げをこそげとるように。
と、こんな焼き色が。匂いも最高。食欲を刺激します。
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余分な油を落とすために網付きがベスト(なければペーパーで)。
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でた水分を捨て、そこに胡椒。
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ずっと同時並行のマルチタスクが続きますが、慣れれば誰でもできます。正味27分。
前回に引き続き、これも安価な食材しか使っていません。豚肉をカナダポークやメキシコ産にすれば、4人分でも1,200〜1,300円程度だと思います。
味付けは、生姜醤油、甘味噌、甘酢、そして味噌汁。
サウンドクッキングの献立の考え方は、
1)安価な、どこでも手に入る食材
2)三菜の味付けはそれぞれ異なるように
3)焼く、炒める、煮るなどの調理法は、同じ場合でも2種まで
(調理器具も2種までしか同じものは使わない)
としています。
分散しないと、時間がかかるからです。
サウンドクッキングの目指すところも書いておきます。
究極のレシピ、究極に美味いものを目指しているわけじゃありません。
ちょっと見、そう見えるかもしれませんが、ちがいます。それはYouTubeにお任せします。
これを作れ!ではなく、黄金比はこれだ!とかではなく、「こうやって」作ろう、という提案であって、そうするとどうなるのかというと、<腕が上がる>のです。
その一品の究極や至高ではなく、無限なんとかでもなく、料理の腕とスキルを磨こうというコンセプトに基づいています。
この記事をおおよそ頭に入れたら、ぜひサウンドクッキングを聴きながら調理してみてくださいね。メキメキと腕が上がること、請け合います。