映画の話497 市子
人間の業というか、あまりにも悲惨な人生を歩む中で巡り逢ったささやかな倖せさえも、当人を追い詰めてしまうことになることに救われない思いがしました。大人たちの身勝手さや強欲さに人生を狂わされながらも、ただ懸命に生きようとして、それが罪である、という不条理さが重くのしかかってくるようでした。
市子という、何者でもない女性は、たしかに罪を犯していても、ただ必死に普通に生きようとしていただけだと思いました。
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