映画の話371 何者
学生時代の終わりのゆらめきがリアルに描かれていてせつなくなりました。あの年頃に誰もが抱く「自分は他の人とは違う特別な存在でありたい」という自己肥大化した顕示欲と、現実には何者でもないばかりか、就活がうまくいかず、むしろ周りの友だちよりも劣っているのではないかという恐怖が、わかりやすく描かれていると思いました。
加えて、心の奥底の醜いよどみがSNSの複アカにを通して言語化されているという図式がとても新鮮でした。
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