映画の話17 シャイニング
怖い映画といえば『エクソシスト』と『シャイニング』だと思います。『シャイニング』の怖さは、一番信頼している人がだんだん壊れていって暴力を振るうという、現代で言うDVに通じるような底なしで絶望的な恐怖と、悪い心や誘惑(悪霊)に取り込まれて溺れていく人間の愚かさの恐怖を感じる点です。
もちろん、随所に織り込まれている姉妹が長い廊下の向こうに立っているショットや、三輪車の低い視点で長い廊下を走る視点、アルコール依存症、ジャック・ニコルソンの素晴らしい演技など、もうそれだけでも怖さ満載です。
悪霊や悪魔たちを描きつつも、人の心の闇の恐怖が前面に押し出されていてめちゃくちゃ怖いです。
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