感覚の鋭さ、弱みになっていませんか?~感覚系HSPさんへ
身体感覚からのアプローチで生きづらさを卒業し強みで働く
HSPのための自律神経ケア×強みプログラム
そういう個と。主宰の皆川公美子です。
講師皆川が対人援助職のための支援業務拡張のため、
第14期をもって開講を休止させていただきます。
現在休止前ラストの第14期はご参加を受付中です。
これまで洞察系・共感系HSPさんにむけて
「おしゃべり」についての記事をお届けしてきました。
今回はコミュニケーションシリーズの最終回。
感覚系HSPさんに向けてお届けしたいと思います。
環境感受性が高い感覚系HSPさん
感覚系HSPさんは
そもそもHSP理論提唱者のアーロン博士が提示する
「DOES」と呼ばれるHSPの定義の4条件
1.【Depth of processing】深く考え、 深く処理する=深い処理
2.【Overstimulation】過剰に刺激を受けやすい=刺激から圧倒されやすさ
3.【Empathy and emotional responsiveness】全体的に感情の反応が強く、 特に共感力が高い
=共感力
4.【Sensitivity to subtleties】ささいな刺激を察知する=環境感受性
のうち、
4.【Sensitivity to subtleties】ささいな刺激を察知する=環境感受性
の比重が高い人たちです。
HSPさんは皆、これらの4条件を兼ね備えていますが
人によってその比重は様々だなあとセッションのたびに痛感していました。
2018年ごろから「洞察系・共感系・感覚系」と
それぞれの才能を名付けて
繊細さの向く方向と強みの関連をお伝えしていたのですが、
その後アーロン博士が
2つ目の【"O"verstimulation】だけは不都合ごとですね
とおっしゃっているのを聞き、
Oを除いたあとの三つが
D洞察系・E共感系・S感覚系の特徴として説明できる!と気づいたことで
その後「洞察系・共感系・感覚系」を
本として出版させていただく運びとなりました。
HSPの中でも感覚の鋭さがピカイチ
感覚系のHSPさんというのは
直感的な感覚や身体に対する感覚、
あるいはスピリチュアルな感覚に長けている人たちです。
それぞれ敏感さの向きがいろいろですが、インスピレーションや創造分野、身体感覚へのアンテナが非常に敏感で、
それが大きな強みになっています。
洞察系HSPさんの強みは理論的で左脳よりなところにありますが、
一方感覚系HSPさんは身体の動きに関する感覚、
内受容感覚や固有受容感覚も発達しており
それを活かすことが大切です。
たとえば、誰かの身体や頭に触れるだけで
その人の心配事やストレス状態を感じ取れる人は
身体治療家の中には少なくないですし、
美容の分野でお肌の状態からその人の心の状態がわかる人もいます。
感覚系HSPさんは
「そんなこと、自分もできるけど、それがすごいことなの?」
と思うかもしれませんが、それは本当にすごいことです。
誰もができるわけではなく
すべてのHSPが持っている特徴でもありません。
このような感覚は、あなたの強みであり
独自の特徴だということをまずは受け取っていただけたらと思います。
しかし、問題となるのはその感覚が強すぎることによって
過敏になりやすいこと。
圧倒感の限界に達するとすぐにシャットダウンするクセが
ついている方も少なくありません。
たとえば
何かに集中しようと思っても突然眠くなったり、
ぼーっとして突っ伏しちゃうとか、
身体が限界を感じるとそういった状況が起こることがあります。
そうなっている方は、
せっかく身体の感覚が強みなのに
感覚に集中するのが怖くなってしまっているかもしれません。
感覚を強みにするためには理論を理解するのも大事ですが、
感覚系HSPさんには
実際のワークから先に行うことをおすすめします。
自律神経の耐性領域を広げる重要性
まずはご自身のキャパ、耐性領域を
広げていくということが何よりも大事です。
そうしないと自分の強みを強みとして発揮できず重荷になってしまう。
これは本当にもったいない状況ですよね。
耐性領域とは、簡単に言えば
ストレスや感情のアップダウンに対する心身の適応力のこと。
レジリエンス、とも言えます。
この耐性が広がれば、強みとしての感覚を活かせるようになりますし
日常生活でも安定感が増していきます。
たとえば、感覚系HSPさんは直感が鋭いので
「あれ、今日は何か感じ(受け取るもの)が違う?」
と相手の気持ちや身体の状態を感じ取ることができます。
これは共感系HSPさんとも重なる部分ですが、
感覚系HSPさんはは人の身体の微妙な変化や感情のズレを敏感に察知します。
しかし、この感覚が過剰になると
相手の感情や状態に飲み込まれてしまい、ストレスを感じやすくなります。
HSPの共感系能力がすごすぎて敬愛している
ピースの又吉さんは芥川賞作家でもありますが、
本屋に入ると「今読むべき本が光って見える」と発言していました。
こういった話、実は他のHSPの方からも結構聞きます。
数名の顔が浮かびます。
でも、こういった能力を活かすためには
自分の内面が整っていることが必要なんですよね。
耐性領域を広げることで、環境の変化やストレスに対する柔軟性が増し
頭がよりクリアになっていきます。
多くの方が、ボディワークの後に「目の前が明るくなった」と言いますが
それは覚醒度が最適な状態に近づいたからです。
自律神経の状態が耐性領域の外にいると
ぼんやりしたり、混乱したりすることが多くなりますが
この領域が広がるとクリアな思考が維持しやすくなり
ストレスに対しても強くなります。
日常が安定するのです。
日常生活で耐性領域を広げるためにできること
では、どうやって自分を整え
自律神経の耐性領域を広げればいいのでしょうか?
まず第一に、自分が安心できる環境に身を置くことをおすすめしたいです。
安全な環境にいることで、心身のリラックスが促進され、感覚が安定してきます。
また、挑戦が必要な場面でも
少しずつスモールステップで進めることを意識するといいでしょう。
たとえば、難しい課題に直面したときも、
一度に全てをクリアするのではなく少しずつ進んでいくことで
無理をせずに取り組むことができます。
小さな運動もオススメ。
1日に5000歩以上歩くことが推奨されてることもありますが
YouTubeなどで手軽に体操やヨガ、ストレッチを学べるチャンネルを使って
たとえ1日10分や15分の運動でも、継続する。
そうやってワークを小さく分けていくと、
健やかさが伸びていき、
身体の軸感覚が整ってくると
圧倒感は減ります。
プログラム中に私から
毎回ソマティックワークの宿題を出すのですが、
5分でもやっていくと効果が現れます。
他のワークではヨガもいいですね。
筋骨格系の動きだけではなく内臓の感覚にも
意識を向けることをおすすめしたいと思います。
感覚系HSPさんはこの感覚を取ることがあまり苦ではない方が多いでしょう。
(身体に意識を向けることに恐怖感がある方は、なんらかのトラウマを扱っていくことが必要かもしれません)
身体と心のバランスを整えるのに非常に有効です。
感覚系の方のコミュニケーション
人は強く見える人に惹かれます。
声の大きい人、
影響力のある人、
正しいことを言ってそうな人、
などなど。
それもタイミングによっては良いでしょう。
ですが、
感覚系の方は
自分が「その人といて心地よさを感じる」相手、
身体感覚的に圧倒感のない人との交流があると
そこから心地よさのエネルギーをもらえます。
心地よさのあるスモールワールドを確保する
を意識してみるといいかもしれません。
それは趣味のサークルかもしれませんし、
何かのコミュニティかもしれません。
パートナーとのおしゃべりかもしれないし、
親しい友人との少人数の食事かもしれない。
好きなダンスの仲間とのイベントかもしれないし、
美術館で過ごす心地よい人たちとの時間かもしれません。
たくさんの人との場に行きたくない自分を責めたり、できないんだと思うことはせずに、
身体感覚が心地よさで満たされた時間の中で
人との交流をする、ということを
自分に許可しましょう。
自分が表現する周波数で
共鳴できる人限定の交流はどうですか?
絵や音楽だけがアートではなくて、
どんな仕事をするか、
どんな視点で物事にあたるかも
表現の一つです。
まず自分の感覚を大事にして、
それから社会(対人)という原則を
持ってみましょう。
自己理解と防衛反応の知識
最後に、自分の防衛反応を理解することも重要です。
一人で見ていくのは難しいかとは思いますが
自分が何に対してどのように防衛反応を示しているのかを知ることで
自分自身を客観的に理解できるようになります。
これは自己成長に繋がり
結果的に感覚系HSPの強みをさらに活かす手助けとなります。
「自分はこうやって過去にサバイバルしてきたんだね」
と認識することができれば
自分を優しく労わることができ、
健康的な方向に進んでいくことが可能になります。
防衛反応を理解することは、自己理解の第一歩です。
これを知ることで、自分自身の神経系と健全に付き合い
感覚を強みとして最大限に活用できるようになります。
そのためには自己理解を深めることが不可欠です。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
自己理解と神経系のトレーニングに取り組みたい、と思う方は
そういう個と。プログラムでお待ちしています。
そういう個と。プログラムは第14期終了後、
新規開講が一時休止となりますのでぜひこの機会をご利用ください。
月に一度のグループセッションは日曜のお昼、
12/8 , 1/19, 2/16, 3/16. 4/20, 6/1 となっています。
防衛反応を解除して、強みを活かせるサステナブルな自分へ
【知識】と【体感】の両輪による学びで
HSPとしての資質を強みにして生きる人生に
シフトチェンジしましょう。
いくら「その行動をかえろ」と言われても
身体がイエスをだしていないことは「できない」のです。
毎日を「気楽に」「安心して」「丁寧に」楽しめる自分でいるための秘訣が
このプログラムにはつまっています。
これまでの「そういう個と。」プログラム修了生の声
プログラムに参加された方たちが、どのような変化をとげられたのかをこちらのマガジンでご紹介しています。
ラクに強みでイキイキと働いていきましょう!
そういう個と。公式LINE
そういう個と。プログラム参加募集のご案内や
少人数のイベントなどはこちらで優先的にお伝えしています。
また、HSPさん3大強みの簡易診断を無料プレゼント中です。
自分の強みはどれなんだろう…?と自分のタイプが気になる方は
まずは簡易診断をやってみてくださいね。選択式、5問で終わります◎