見出し画像

キャパいっぱいで投げ出したいあなたへ~安心してください、人生は○○と××の繰り返し

身体感覚からのアプローチで生きづらさを卒業し強みで働く
HSPのための自律神経ケア×強みプログラム
「そういう個と。」主宰の皆川公美子です。

今日は、いただいたご相談
”ストレスフルな職場環境に何もかも投げ出したくなります。”
に具体的なことと長期的なこと、この二つの視点でお答えしたいと思います。
ぜひ自分に置き換えて読んでみてくださいね。



今回のご相談

現在、働いている職場は毎年、人の入れ替わりが激しく
直属の上司や同じ仕事をするスタッフも入れ替わりがあって
ここ2年ほどは仕事を教えることが仕事になっています。
「手伝うことはないですか?」
「○○という作業をしたいのですが、どうすればいいですか?」
などの周りから質問される日々。
表現は悪いですが、振り回される日々で
人とのコミュニケーションをとることが面倒と感じてしまうこともあります。
人は慣れていく生き物なので、
この人に聞けばきっと何でも解決してくれる、
やってくれるという印象を持たれることとともに
私自身のいい人キャンペーンもどうにかしたいものです。

いつまでこの状態が続くのかなと考えるだけでも頭が重たくなり、
反動で、現在、何もかも投げ出したくなっています。
上記のようなストレスフルな状況下で、倒れるまでやってやると
振り切った方がいいのでしょうか?

とてもストレートな質問をありがとうございます。
状況が伝わってきます。

最近、かなりお疲れではないでしょうか?
しっかりとお休みを取れていますか?
人間は、自分の活力と仕事で消耗するエネルギーのバランスが取れていないと、存続することが難しいんですね。
今の状態では、使っているエネルギーが多すぎて
自分の「エネルギー貯金」を少しずつ切り崩しているような状況ではないかと心配しています。


現状でできることはどれ?

①神経的休息をとる

まず一つ目。
感覚疲労、神経疲労が続きすぎないように休めていますか?
『考え事をしながらだけど、身体は活動していない』(出社していないなど)を休みと捉えるのではなく、
頭を空っぽにして休めるような休み、
しっかりとリラックスできる休みを取れていますか?

これはつまり、自律神経の活性度を下げて
副交感神経状態を身体が楽しんでいるという意味です。

HSPさんは特に、神経疲れを取り除く休息が必要です。
それがなければ私たちはどんどん疲れを蓄積してしまいます。
HSPさんは日常生活の中で深く物事を処理する(=神経処理が深い)ので、余計に疲れが溜まりやすいから。

例えば、お風呂に入る、スパに行く、マッサージを受けるなど
頭がぼーっと空っぽになって、あぁいい気持ち…と感じるような方法が効果的です。

アロマなどの香りを使っても良いですよね。
「身体を休めなければならない」「止まっていなければ」という思い込みから離れて、頭を休めることがポイントです
神経をリラックスさせることができれば、その方法は何でもいいと思います。

②育成の視点で接する

次にご質問に対しての二つ目。

直属の上司や同じ仕事をするスタッフも入れ替わりがあって
ここ2年ほどは仕事を教えることが仕事になっています。
「手伝うことはないですか?」
「○○という作業をしたいのですが、どうすればいいですか?」
などの周りから質問される日々。
表現は悪いですが、振り回される。

部下やチームメンバーの方たちが成長するための
何らかの手立てを講じるべきかなと感じますがいかがでしょうか。

メンバーがどの段階にいて、どこまでできるようになれば
自律して動けるようになるのかを見極めることが大切です。
余談ですが、これはストレングスファインダーでいうところの
【個別化】や【成長促進】の資質を持つ方には
とっても得意なところだと思います。


もしその段階が見えるならば、段階設定を行い
メンバーに課題やテーマ感を与えて説明していくという育成が必要でしょう。
そうしないと、メンバーはいつまでも質問してきます。
彼らにとって一つ一つの質問・事柄がバラバラになっているからです。

彼らに原則論、「こうすればこうなるんだ」とか
「こうすればこの問題をうまく対処できるんだ」という感覚が育つまで
成長を促す必要があります。
HSPさんは優しい方が多いので教えることを余計なお世話かな…と遠慮したり
一時的には手間と時間がかかり負担感もあると思いますが
この先同じ質問を繰り返させない、という視点で仕事を教えることは
必ず職場にもあなたにもいいことなはず。

③または、メンバーの育成ができる誰かと組む

育成が自分にはあんまりない強みだと感じたら、
育成ができる、育成が得意な誰かと組むことを考えてみてください。
それはもしかしたら人事担当の人なのかもしれないし
チームの上司に相談することかもしれない。
同僚と手を組んで進めるのもいいかもしれません。

とにかく『言い出し』ましょう!
(頭のなかでぐるぐる考えて終わりになっていると何も進みません。
言い出すとなにかに作用して何かが動きます。)

「自分がしんどいから、楽にするためにやりたい」という伝え方ではなく
「チームの効率やパフォーマンスをあげるためにこれをやりたい」
周りに育成の重要性を表明することがポイントですよ。

具体的な組織構成がわからないので一般的な話としてお伝えしましたが
とにかく言い出して→自動化を試みることが有効かもしれません。


長期的な視点から

長期的な視点で考える時におすすめしたい見方があります。
人生には「修復のステージ」と「成長のステージ」があるということです。まず、自分が今どちらのステージにいるのかを自分に聞いてみていただきたいんです。

①成長のステージ

成長のステージでは、自分のスキルが上がったり
キャパシティが広がったりするのでわかりやすいですよね。

簡単に言うと
スムーズ感があるときと
右肩アガリ感がするとき。

ご相談内容から察するに
現在はキャパシティがもういっぱいになっていませんか。
対応に追われ振り回されているように感じるということは
キャパが溢れそうで、これ以上受け入れられない状態になっている。

でも、仕事のステージが上がるということも考えられます。
周りの質問が増えることと同義です。
だから、これを平然とこなせる、
自分の中で「ドーン」と構えていられる状態に
キャパシティやスキル上がることが必要なのかもしれません。

持続可能な状態ではないままキャパオーバーが続くと
自分の健康が損なわれ、シャットダウン(そのひとつの状態がうつ)してしまうこともあります。
病院に行かなきゃいけないような事態が起きるかもしれない。
そうならないために、キャパを上げることが成長につながります。
その視点で何ができるかを考えてみてください。

②修復または足踏みのステージ

大テーマのうちのもう一つ修復のステージについてもお話しますね。
誰もが頭では理解していると思いますが、
人は上り調子だけではなく時には「修復」「足踏み状態」があります。
人生の中でスキルを上げたり、キャパが大きくなっていくという
成長のステージをむかえるためには
まず自分がそうできない原因となっている傷を大切に修復するステージが必要です。

一般的に、
キャパを上げようとしていて苦しくなってしまう場合
きちんと修復をすればキャパが自動的に広がるという人も少なくありません。

ストレス社会やトラウマ社会という言葉で表現される現代社会の中では
自分の能力を生かして伸び伸びと生きていくという自分でいられない、
自分の能力を十分に生かせずに苦しんでいる人が多いです。
ライフ・ブロックというようなものです。
どうして停滞しているのか頭では理解できないけれども
なんとなく進めない感じ。

すべてのスピードが上がりすぎて、
社会が覚醒モード(がんばりすぎ)に行き過ぎて、
常に頑張っていないと振り落とされるという感覚に襲われ
人間の身体が対応できなくなっている。
それでもみんなが走り続けている、という現代病。
活性度が高すぎて、リラックス状態(副交感神経状態)に降りられなくなっている。

だから、シンプルに
自分の緩み方や健康を保ちながら仕事を続ける方法を
自分の身体でわかる
ことが重要です。

逆に、それを知ればいいだけとも私は思っています。

修復に必要な考え方は
今自分が振り回されている感がある(自分を扱えていない)理由を
ちゃんと自分でわかってあげるということです。

わかってあげたら、それを取り除くんじゃなくて
身体の自然な「向上力」「回復力=レジリエンス」を引き出すことが必要。
わたしたちの身体は必ず免疫力を持ち、自己修復する力があります。
例えば怪我して血が出たら自然とかさぶたができて傷が癒えていきますよね。
病気のときも、咳や倦怠感などの症状を抑えながら
体力を回復して、徐々に自動的に良くなっていきますよね。
心と身体は連動していますので、どちらもケアしていくことが大事です。

その自然な回復力を使えなくなっているのが現代社会の問題です。

そして、身体の修復が必要な理由、
キャパが広がらない理由は本当に人それぞれです。

だからこそ、「こうすればいい」という
一般的な解決策はなかなか見つからない。
最近では、分子栄養学でも
「一人ひとりに必要な栄養が違う」と言われていますが、
これは私たちがこれまで経験してきたこと、接してきた人たち、
学校や家庭環境などがみんな違うからです。

だからその何に自分が反応して、その防衛反応みたいなものを作ってきたかっていうことをちゃんと自分でわかって、体の持続性を維持する力を引き出すっていうことをやっていかれるっていうことも一つ方法論の一つになります。

そのため、何に自分が反応し、
防衛反応を作ってきたのかをしっかりと理解し、
自分の身体が持つ持続力を引き出すための
リラックスとはなんなのか、を理解することが一つの効果的な方法になります。


いまできることからひとつずつ

今日は、いっぱいいっぱいの状況でどうすればいいのかについてお話しました。
まず現段階でできることに取り組んでみる。
そして、長期的な視点で自分の成長を促す段階なのか
それとも自分の傷を癒して、自動的に成長を迎えるべき段階なのか
見極めをやってみてください。

現段階でできること、ねぇ・・・めんどくさい、しんどいかも、
と思ったらそれは自分をハグして癒すタイミングなのかもしれません。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。



イキイキと強みを活かせる人生へ
HSPのための自律神経ケア × 強みプログラム【そういう個と。】
10月から始まる第13期の申込みを受付中です。

スケジュールを確保していただくのは
月に一度のグループセッション(3時間)だけ。
他のコンテンツは自分のペースで消化していただけます。
第13期グループセッションは毎回土曜19時~22時
10/19、11/16、12/21、1/18、2/15、3/15


防衛反応を解除して、強みを活かせるサステナブルな自分へ

【知識】と【体感】の両輪による学びで
HSPとしての資質を強みにして生きる人生に
シフトチェンジしましょう。

いくら「その行動をかえろ」と言われても
身体がイエスをだしていないことは「できない」のです。
毎日を「気楽に」「安心して」「丁寧に」楽しめる自分でいるための秘訣が
このプログラムにはつまっています。

これまでの「そういう個と。」プログラム修了生の声
プログラムに参加された方たちが、どのような変化をとげられたのかをこちらのマガジンでご紹介しています。
ラクに強みでイキイキと働いていきましょう!

そういう個と。公式LINE
そういう個と。プログラム参加募集のご案内や
少人数のイベントなどはこちらで優先的にお伝えしています。

また、HSPさん3大強みの簡易診断を無料プレゼント中です。
自分の強みはどれなんだろう…?と自分のタイプが気になる方は
まずは簡易診断をやってみてくださいね。選択式、5問で終わります◎


<HSP強みdeワーキング〜洞察系・共感系・感覚系>
HSPを才能と捉えてこんな見方をすると、シゴトが開けていく。
ワークや実例がたくさん載った主宰皆川の著作。