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ESPRESSIVE -2 2021(ナチュラル精製)

2021年収穫した珈琲の最後のロットは
「ナチュラル精製」
をした珈琲にしました。

ナチュラル精製とは、

収穫したコーヒーチェリーをそのまま乾燥させ、水分を飛ばし、最後に皮とパーチメントを剥いて、生豆を取り出す事を言います。

乾燥のさせ方にも、天日干し、日陰干しなど、産地それぞれで多様な方法があります。

今回僕がしたナチュラル精製は、天日干しになります。
そして、ポイントとしては

ビニールハウスの中

で乾燥させた事です。

前回の、パルプドナチュラルの時と同じく、風がある時期に採れるため、乾かす事には良いことですが、精製をちゃんとする事が難しいと感じていました。
そこで、野菜の育苗をしているハウスの中だと、風を遮り、じっくり精製できるのではと思ったのです。

前回の記事

精製過程

収穫から1日目

プルップル

収穫から5日目

水分抜けてくるとパープルに

収穫から7日目

カラカラの梅干しっぽく

収穫から15日目

美味しそうなチェリーに

収穫から18日目

剥いていきます

18日目で精製を終えて、脱穀しました。
それでも、まだまだ水分があり、パーチメントにヌメリがありました。
今回はこれで終わりにし、生豆にして飲んでみることに。

ナチュラルの香りが染み込みいい感じ

脱穀すると、いい感じにナチュラル精製が染み込んでいるようでした。
強いべりーの香りではなく、種の奥深くから滲み出るような芳醇な香りがします。
ブラジルのナチュラルな感じがして嬉しくなり、ここの珈琲はどんなナチュラル香が液体になるのか、楽しみになりました。

焙煎へ

今回は、糸満市にあるCafe Mondoorの店主 生駒さんにお願いしました。
30gほどしかないので、「どうしよう、、、」、困らせてしまいましたが、
なんと、ディスカバリー焙煎機で見事な焙煎をして頂きました。

すごい
さすがでした

焙煎されたESPRESSIVE2の香りは、深みのある芳醇な甘い香りがして、精製ができているのを実感しました。
豆面もナチュラル精製特有の、「センターラインが黒い」、ができているので一安心。

抽出へ

焙煎から3日後、抽出も生駒さんにお願いしました。
1発しかエスプレッソにできないですが、喜んで引き受けてくださいました。
マシンは、ビビエンメ。
緊張の瞬間。

豆が投入された
糸満の糸が刻まれた器で
いざ、抽出
感謝感激感動

見てください、これ!
キマってます。
一口頂きましたが、しっかりとコクがあり、カスカラの甘味もほんのりと感じました。
正直、ここまでのものが作れてしまったたことに、自分で驚きました。笑
そして、「久しぶりにこんな美味いものを飲んだ」と言った店主の表情が印象的でした。
最高の言葉です。
感謝。

2021年ラストショット

残り1杯分、それを誰にお願いしたかというと
今村さんです。
あの金色のエスプレッソカップを作る人です。
上の写真にもあるこんなやつ

これは初期のデザイン
タンピングなう
セットなう
抽出ファイア

エスプレッソ好きの方は、エスプレッソマシン見て突っ込みたい方が多いと思いますが
ALMKOPI、という台湾メーカーの電気不要のマシンです。
バチクソかっけー!
です。笑

それを使用し、抽出されたエスプレッソに感動していて、すごく嬉しかったです。
和の風味を言語化していて、沖縄らしさを改めて感じました。
感謝。

おわりに

沖縄でもちゃんと作れる「ナチュラル精製」、その可能性を一杯にして、身体で感じることができました。
正直、ここまで質の良いものが出来るとは考えておらず、次期へのハードルが高くなり、焦っています。笑
それでも、どんどん量を増やし、より多くの人に飲んでもらえるように、努めなければと気が引き締まりました。
2021年度の出来は、驚くほどに上々となり、次期に向けてさらに、「エスプレッソ用の生豆」のレベルを上げなければいけません。

最っ高の体験をさせて頂きました。

やっぱ、エスプレッソ、です。
面白すぎます。

一読くださりありがとうございました。

眞喜志 泰斗

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