日本の伝統音楽「雅楽」を仕事にする理由
こんにちは。
山口創一郎と申します。
今どきな奴の
写真から入ったものの、、、
実は普段は・・・
日本の伝統音楽「雅楽」を仕事にしています。
(振れ幅大きすぎww)
普段は雅楽の演奏活動や雅楽の講演をしたり、
大阪・奈良での雅楽教室「おけいこががく」
で雅楽をやってみたい人や
習いたい人に雅楽の楽器体験講座やお稽古をつけたり、
「陽雅会」という雅楽団体を主宰・運営をして、
雅楽の演奏会・講習会などの企画をさせていただいたり、
つい最近では、1月7日に
奈良の氷室神社で
教室や講習会の
生徒さん達とともに、
神社参拝及び、
雅楽の奉納演奏を
させていただきました。
そんな僕が何故
雅楽を仕事にしているのか??
今日はその理由をせっかくなので
noteに書いてみようと思います。
僕が雅楽を仕事にしている理由。
それは
「雅楽を通しての新たな人と人との和を作っていくこと」
だったりします。
元々、雅楽自体は
小学4年生から始めました。
始めは雅楽の「が」の字も知らずに、
ただただ、母親のすすめから
5人いた兄弟たちと
雅楽を揃いにそろって
始めたことがきっかけでした。
その後、高校の部活動で雅楽を習熟し、
自分の中で一番雅楽に
没頭した高校生活を過ごしました。
(むしろ、高校は部活以外の記憶は何も残っていないww)
大学も部活動であったものの、
1年の夏の時点で部活動のルールや
組織に対して不満を持ち、
音信不通になって退部しちゃいますが(笑)
この大学時代の間に、別の学生のサークルで
人との関係・サークル内での長などの
立ち位置でやったおかげで
苦手だった人との関わり、
人前にたつ素養というものを身につけ、
4年生で部活に復帰して再び雅楽の世界へと入りました。
実はこの4年生で部活に復帰したときに
自分の中で大きな
「立志」をしたことを覚えています。
「将来、自分は雅楽を仕事にする!」
周りには馬鹿にされることは
わかっていたので
(しかも大学3年間雅楽から離れた分際だったのでw)
口が裂けても言いませんでしたが、
そこからの数年間は、
雅楽界の現状を知ることはもちろんのこと、
楽器の技術のレベルアップ、
人との関わりというものも、
雅楽へフルベッドしたときでした。
そののち、2019年には
まだ二足の草鞋(わらじ)を
履く時代だったものの、
年間で150件の演奏に携わり、
2020年の緊急事態宣言時に
個人事業主として独立しました。
この頃は見切り発車で
個人事業主になったこともあり、
月商3万円も満たない時期だったりもしました。笑
(卒業後の宗教法人勤務でも月2万円を経験していた為、そこまで苦でもなかったw)
とはいえ、その後YouTubeやWebでの発信を通して
今では雅楽だけでご飯を食べていける、
そんな状況まで仕事が来て、
現在では数十倍以上は余裕で稼げるようになって
実家からも出て1人暮らしをしているわけですが、、
ただただ稼ぐためだったら続かなかった、、
というより、稼ぐという理由だったら間違いなく、
違う仕事をやっておくべきだったほど、
儲かりづらい仕事だったりします。笑
(多分違う業種だったら数千万円は余裕で稼げる)
その中で何故「雅楽」というものを仕事にしているのか??
僕の中で雅楽って何が面白いのか??
最近になってすごく言語化ができたことがありました。
雅楽でつながった人たちほど、本質的な「仲間」になりやすい
話が変わりますが、現代社会というのは
ある意味、どこにいっても「利害関係」というもので
関係が成り立っています。
どういった職種が年収や月給がいいのか??
この人と会いたい!て思う理由がその人のステータス
(年収・フォロワー・成果など)を見てしまうこと。
恋愛であれば、異性のルックスや、
相手の身に着けているものや、
性格・スタイルのよさ。
相手のコミュニケーション能力など。
全てが利害関係で出来上がっているため、
その人の本質ではなく、何かしらの
その人ではなく、肩書・ラベルを見て人と関わることを
意識してしまう傾向というものが大きく出てしまいます。
しかし、雅楽を仕事にしていると、
こういった部分というのがあまりなかったりします。
何故か??
そもそも雅楽という音楽をやることに「利害関係」というものが
ほとんど存在しないからです。
音楽って良くも悪くも、
やってもやらなくてもいいものですよね??笑
ましてや日本の伝統音楽「雅楽」を知っている一般人の方って
割と世の中的には少ない方です。
(これは戦後の学校教育が一番の問題ですがww)
金が儲かるからとかで始める人もいなければ、
(たまに儲かると思ってやって失敗する人はたくさん見てきましたがw)
そんな利害関係がないメンバー達が
集まってくるとどうなるか??
肩書などで相手しなくてもいい
「本質的な仲間」になっていくわけです。
実際、僕自身の雅楽でつながった人たちというのは、
自分の人生の中でも一番関係が濃かったり、
長かったりするのが特徴的です。
それも、2021年に結成した雅楽団体「陽雅会」は
年齢も、伝統音楽という
閉塞的な世界の中でも珍しいのが
「全員雅楽を習ってきた環境が違うメンバーで結成されている」
という点です。
大抵は同じ雅楽団体や宗教団体、
同じ学校の部活動で
習熟をした人でしめていることが多いですが、
陽雅会はほぼ全員が通ってきた道が違うのと、
それぞれ全員が会につながった経緯が違うところが
面白いところだったりします。
ある子は高校の部活の同級生だったのですが、
8年以上連絡していなかったのに、
急に一緒に雅楽をすることになったり、
ある人は別の知り合いからの紹介でお互いを知り、
別の雅楽会でもやってはいるものの、
今では仲良くなって飲みにいったり、
演奏活動を一緒にやりだしたり。
ある子は卒業後高校で教えに行っていた頃の学生で
急に卒業研究で雅楽をやることになって数年ぶりに再会し、
現在では演奏活動を一緒にやることになったり、
ある子はネットを通じて個人レッスンに習いに来て、
現在では演奏や講習会の講師に成り上がった子がいたり。
もちろん、関わらなくてもいいわけですが、
大体の子が「面白いから」「居心地がいいから」
それだけの理由でやっている人が多かったりするわけです。
つまり、雅楽で関わるようになった人たちほど、
利害関係以上の関わりというものが
できるようになったんですね。
そんなメンバー達とやっているのが、
演奏会や講習会の開催です。
このメンバー達が集まって演奏活動をするのは面白いんですが、
僕が個人で雅楽を仕事にしている理由。
これは間違いなく、
一番の目的は「仲間づくり」だと思っています。
雅楽を学ぶことで、
本質的な仲間というものが出来上がっていく。
昨年以降は大阪・天王寺で
全集中!1日雅楽講習会を
始めましたが、
この講習会も、1日で全く初めてのメンバー達で
雅楽を1日一緒の場所で作っていく空間の故、
1日一緒にいたメンバーでの絆というものが多く
垣間見ることができるイベントとなりました。
このイベントがきっかけで演奏会に出演したり、
神社での奉納演奏に参加する人も多く出てきて、
新たな雅楽での人とのご縁というものも多くできる。
特に雅楽というのは何故、平安時代の貴族達が嗜んでいたのか??
雅楽をすることで、人としての人格・心を鍛えることができる
雅楽は拍が一定ではなく、指揮者もいません。
音程や曲の速さに決まりはなく、
周りにいる人たちと自分の中にある「歌(うた)」で
合わせていくという、
現代の西洋音楽に慣れてしまっている日本人からしても
よくわからない演奏方法の音楽です。
(学校教育が戦後以降に西洋偏向の教育にした弊害で対応できていないものもあり)
しかし、ここにその本質があって
かの有名な
聖徳太子という人物は十七条の
憲法の中でとある理念を掲げています。
実はこの「和を以て貴しと為す」
これが、雅楽の根幹だったりします。
みんな違うことをやっているようで
周りに気遣いをもって接する。
「和」を大事にするから、自然と曲が合って
いい演奏になり、お互いのことを理解していく。
そんな「和」を構築できる仲間を作れ、
共に雅楽をやっていくことで
今の時代をみんなで乗り越えていくことができる。
そんな仲間づくりを展開しているのが
雅楽をしている理由だったりします。
その為に、雅楽教室や
講習会・そして雅楽を学ぶ皆さんと
神社で雅楽を奉納したり、
雅楽を学ぶ機会・演奏する機会を常々
作らせていただいております。
是非、そんな仲間がもっと増えて
よりよい「和」「雅」な空間を作れる
活動ができたらなーと思っております。
現代では、学校教育で頭のいい子・
能力がある子は出てきてはいるものの、
「心」がいい人というのは割と少なかったりします。
今後の時代はAIなどのテクノロジー発展で
頭がいいであったり、
能力があるなどは必要なくなってくるでしょう。
一番必要になってくる人こそ、「心」のいい人。
雅楽をやっている中でも、
そういった大人になって心が廃れている人というのが
近代になるほど、多くなってきている。
(うつ病や精神疾患が多いのもこれが原因ですね)
雅楽を通して日本人が大切にしてきた「和」の精神
「雅さ」を求めるからこそ、
周りが本質的な仲間たちで溢れていく。
そんな活動を今後も展開できたらと思う次第です。
本日はここまでにしようと思います。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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