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発達障害、子育てが終わったと思えた日~先の見えない不安が過去になる~



発達障害を持つ子供を育てていて、
先が見えないことが、不安な方へ。

あくまで私の場合のことしか語れないのですが、
発達障害をもつ子どもの子育てに
「終わり」があったことを、ご報告出来ます。



私は、親か子、どちらかの「死」をもってしか、
終わらないと思っていました。

もしくは、自分の「死」の時には、
子にも「死」を提供しないといけないのでは?と
思っていた時期もありました。心中ってやつですね。

けれど、違っていました。
子の「自立」をもって、子育てが終わることが出来ました。




こんな日が来るとは思っていませんでした。


私たち夫婦が遠方に引っ越すことになり、
息子と離れることになったのです。

すでに一人暮らしをしていましたが、車で10分ほどの近さでした。
それが、峠を超えて4時間以上の距離となります。。

息子に「心配になっていない?」と聞いたら、
「不安すらない」と答えてくれました。

この言葉は、自律・自活できないのに、
言っているわけではありません。
自分で生活出来ていて、自信を持っているのです。

これは、私たち夫婦が思い描いていた状況と、良い意味で違う。
こんな風に一人にして離れるなんて、幼い頃は考えられなかった。

どうであれ、親の思う未来通りには
なりにくいということですよね。嬉しい誤算です。



「親がいなくても生きている」という

大きな目標を達成してくれた息子。

障害のある子を育てる親なら、心から願い憧れること。


引っ越しで離れたあの家は、
息子を学校に送り出し、娘を産んで育てたので、
子供たちの成長記録そのものでした。

ちょうど息子が精神的にも自立し
娘も家を出て学ぶ時期に引っ越したのは
私の子離れにもなったようです。

先が見えなくて、生きていけないと思っていたことが
過去になりました。

いまから老人になって動けなくなるまで、
私は改めて自分の人生を切り開きます。



親としての責任や役割がなくなるわけではないけれど。


障害があっても、なくても、
私のところに産まれてくれて
そして自立していってくれる子供たち。

そのたくましさに感謝しています。
心からありがとう。



発達障害というものは、
薄いから楽と一概に言えるものではないと考えています。


ですが、私の文章を読んでいただいたら、
息子のもつ特性が、けして軽いものではない
ということが分かっていただけると思います。

それでも、生きていけます。

私の目指す自立は、
なんでも一人で出来る状態ではありません。
その子に合う支援を受け入れながら
生活していくことです。

先が見えなくて不安になっている方、
一緒に歩いていきましょう。




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