神浦ダムとそとめ神浦川河川公園
神浦地区を流れる神浦川上流にある神浦ダム(まるで早口言葉)
外海を構成する4地区のうち、一番北側に位置する神浦(こうのうら)。国道202号線を北上していると青、白、赤のトリコロールに塗り分けられた橋を渡りますが、その赤い橋が架かっているのが神浦川です。
アユやテナガエビなど多様な生物が生息し、過去には環境庁が行った水質調査で清流のひとつに選定されました。
赤い橋から4キロ弱、山の方へと進むと「神浦ダム」あります。
神浦川の流域は急勾配で険しい地形をしており、年間降雨量の多い地帯に属していたため洪水被害を被っていたそうです。
また長崎市の用水確保の必要性もあり、1969年に神浦ダムはつくられました。
洪水のときだけでなく、田んぼに水が必要なときや川の生き物が困るくらい干上がったときなど、そのときどきに合わせて細かく調整して放流を行っているそうです。
ちなみに、川をせき止め、水をためるものには「ダム」と「せき(堰)」があります。
どちらも普段ゲートは閉じていますが、洪水のときにはゲートを開けて水量を調節して放出。同じ役割ですが、高さ15メートル以上のものを「ダム」、15メートル未満を「せき(堰)」と呼ぶそうです。
川遊びができる「そとめ神浦川河川公園」
神浦ダムから車で6分のところには「そとめ神浦川河川公園」があります。
広い駐車場とトイレ(多目的なし)を完備。河川敷は芝生が敷かれ、小さいながら遊具もあります。大きな東屋もあり、日よけや休けいに利用が可能です。
芝生にポップアップテントやタープを広げ、川から水を引いたプールで遊ぶ家族連れで、夏はとてもにぎわっています。(参考サイト:長崎市公式観光サイト)
外海は角力灘(すもうなだ)に面していますが、海水浴より川遊びをする人が多いのだとか。近隣からも多くの人が訪れる外海の人気スポットです。
河川公園で遊ぶときには、必ず気をつけなくてはならないことがあります。それは上流にある神浦ダムからの放流です。
放流開始前には、河川公園に設置された赤色ランプが点灯し、スピーカーからサイレンが流れます。さらにダムのパトロールカーが注意喚起の放送を流しながら走行。
念には念を入れて、事故が起きないようにしています。
またダムからの放流だけでなく、支流から山で降った雨が流れ込むこともあるので、川遊びをするときは十分注意しましょう。
コレクターズアイテム、ダムカード
神浦ダムは重力式コンクリートダムという型式で、断面図はずっしりとした安定感を感じる三角形。貯水容量は長崎県で最大です。
ダムカードは、現地に隣接してある神浦ダム管理事務所で配布しています。
事務所へは車でダムの上を走って向かうことができます。ドアを開け、正面右手の階段を上がり、ドアをノックしてみてください。
長崎市内には12のダムがありますが、現地でダムカードを配布しているのは神浦ダムだけ。他は長崎振興局でもらえるのですが、「現地に行きました」という証拠写真が必要です。(参考サイト:長崎県ダムカード配布場所一覧)
また神浦ダムから車で30分行くと、お隣り西海市にある雪浦ダムに着きます。こちらも現地の雪浦ダム管理事務所でダムカードを配布しているそうなので、コレクションしている人は合わせて行くといいかもしれません。
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