〈Sotasプロフェッショナル対談〉Sotas代表取締役CEO・吉元裕樹×KotlinFest代表・長澤太郎氏「私たちの新しい挑戦がリズムを生む」
楽しく、世界を変えていこうー。化学産業に特化したSaaS開発スタートアップSotas株式会社に2022年末、外部CTOとしてKotlinFest代表の長澤太郎氏が就任した。Sotas吉元裕樹CEOと長澤太郎氏、化学とITという領域の違いを超えた二人によるケミストリーがもたらすイノベーションとは。
共創しあう関係性が、まだ見ぬ扉を開く鍵になる
吉元 「太郎と呼んでください。最低でも太郎さんで」。最初のこのやり取りでぐっと二人の距離が近づいたと感じました。関係性って大事ですよね。太郎さんならフランクになんでも相談できる。お願いして良かったと感じています。
長澤 関わるのであれば、お互いに楽しく、ワイワイとやっていきたい。吉元さんの第一印象は、ビジネス力に長けた大人っぽい方だなと思う一方で、化学のことになると熱い「化学オタク」。化学産業の仕組みや課題に詳しくない私に対して熱心に説明するプロフェッショナルな姿に惹かれました。
吉元 化学のことになるとつい…、それだけこの化学産業には変革が必要とも言えます。Sotasが昨年リリースした素材産業に特化した生産/在庫管理・受発注システム「Sotas工程管理」では、現場業務の効率化やCO2排出量の見える化などをサポートしています。環境配慮やカーボンニュートラルへの意識はこの先どんどんと高まっていきます。この先の経営や新規案件開拓、人材獲得などの課題と直結する重要なポイントだと感じています。
長澤 やっぱり、吉元さん熱いですね。私の力でお手伝いできることがあれば、率先してアイデアを提案していきたいですね。未来のことを語る吉元さんと話していると、ワクワクしてきます。
SotasがKotlinを選ぶわけ。目指すのはSotasといえばKotlin
吉元 システム開発を担うスタートアップとして、社内のエンジニアたちと今後の開発について話し合う中で、プログラミング言語の選択がテーマになりました。システムやアプリ開発の分野で注目を集める開発言語であるKotlinに皆、興味津々でした。
Kotlinといえば太郎さん。Kotlinエバンジェリストとして活動する太郎さんに外部CTOとして参画頂き、ノウハウを学びたい。将来的には有望なエンジニアから「Kotlinを使った開発をするならSotasだよね」と呼ばれる存在になりたいですね。
長澤 エバンジェリストとしてうれしい言葉です。近年、GoogleがAndroidアプリ開発の公式言語にKotlinを加えたことで一気に注目度が高まりました。現在ではサーバーサイドの開発にKotlinを採用する企業も増えています。
吉元 開発言語が何か、モダンな開発環境を好むエンジニアにとって重要なポイントだと思います。優秀な人材獲得のためにもKotlinをSotasの魅力の一つにしたいですね。そしてSotasの事業目的でもある「地球に長生きしてもらう」を目指し、システム開発企業としてさらに進化していきたい。
共鳴するパッション。熱い思いがSotasの原動力
吉元 化学産業に長く関わってきました。大手化学メーカーに就職し、東南アジアでの事業にかかわらせてもらった時のことです。工場へと向かう途中、貧困層の方々が暮らす地域を車で通った時のことです。ちょっと窓を開けただけで耐えきれないほどの異臭、薬品なのかプラスチックを燃やす匂いか、とにかくその環境の悪さに驚かされました。そこで暮らす人の生活、そして環境を守れなければ人も地球も生きていけない。そう強く感じました。
キャリアアップを重ねながらビジネスを学び、2022年3月、Sotasを立ち上げました。DXによる業務の効率化、そして業務の過程で発生する温室効果ガスの見える化など、環境対応が思うように進まない化学産業の中小企業をITの力でサポートしたい。
代表吉元インタビュー激動の前編:創業までのキャリアを振り返る |Sotas株式会社|note
長澤 外部CTOを受けるにあたって、吉元さんとじっくりとSotasの企業理念や行動指針などについてもお話しさせていただきました。正直、これまで環境問題についてあまり深く考えたことがありませんでしたが、吉元さんの話を聞き、エンジニアとして自分の力を活かしたいと思いました。
真剣に考えなきゃ。きっと30年、50年という長いスパンの話になると思います。でも今動き出さなきゃ、もう間に合わなくなる。そんな危機感みたいなものを感じました。
「Sotas工程管理」のユーザーが増えることで優良なデータが集まります。それによって、商社向けに提供している「Sotasデータベース」が強化され、環境意識の高い化学系中小企業をリサーチ可能にします。
社会のニーズとマッチしている。化学産業は門外漢ですが、その伸びしろの大きさを感じます。
ユーザーファーストをいつも心に。イノベーションはワクワクからきっと生まれる
吉元 太郎さんにはSotasの組織開発や採用面でもサポートを頂いています。エンジニアの採用面接時の質問や、組織のミッション・ビジョン・バリューなどについて、プロフェッショナルな視点から一つ一つ丁寧に向き合ってもらえています。
長澤 エンジニアの採用ポイントとして大切にしたいのは、ユーザーファーストの気持ちですね。誰のために何を作っているのかを常に意識することが重要だと思います。
コミュニケーションを図り、ユーザー視点を皆が共有すればきっと良いプロダクトが生まれます。意見を交換しながらワイワイ盛り上がって作っていきたい。イメージとしては、アメリカ西海岸の陽気なスタートアップかな。
吉元 西海岸の陽気なスタートアップとは、どんな感じですか?
長澤 仕事が終わったら、みんなで缶ビールをプシュ!「俺たちのプロダクト、最高にイケてるぜ!」的な。西海岸に行ったことがないので、あくまでも私のイメージですが。どうですか?
吉元 それ良いですね! 私も楽しみながら新しいものをどんどん創り出したい。
Sotasの未来に向けて
吉元 Sotasの成長や未来には、ともに歩む仲間が必要です。地球環境、お客様、お取引先様、従業員を含め、その他すべてのステークホルダーに対してのSotasとして大切にしたいバリューについて社員とともに考えました。
1.いいリズムを生み出そう
私たちの新しい挑戦がリズムを生み、環境やパートナーにも心地よいリズムを届けつづけます
2.お客さまに真摯に向き合おう
私たちはお客さまのハピネスのために、プロフェッショナルとしてお客さまに向き合いつづけます
3.想定外の化学反応を楽しもう
私たちは失敗を恐れず挑戦を認め、仲間を信じ、チームのエネルギーを最大化しつづけます
4.できる理由を考えよう
私たちは困難な時こそ、明るく前向きに知恵を絞りつづけます
5.サーキュラーリスペクト
私たちはお互いに尊敬し興味を持ち、それをアクションしつづけます
6.信じられるプロダクト
私たちはプロダクトの真価を追い求め、プロダクトを通じ、化学産業の強化に取り組みつづけます
長澤 素敵ですね。私も自分の持っているスキルを社会に還元し、そして新たな気づきや学びを得て循環(サーキュレーション)させたい。Sotasのエンジニアメンバーとも、顔を合わせてどんどん話し合いをしたいですね。お互いのことを良く知ることで、尊敬や仲間を信じる気持ちが生まれると思います。
チームで、みんなで共通の目標に向かっていくのって、めちゃくちゃ楽しいじゃないですか。吉元さんやSotasのためなら何でもやります! という気持ちになります。
吉元 太郎さん、ありがとうございます。心強い言葉に熱くなりますね。これからもどうぞSotasをよろしくお願いします!
【プロフィール】
Sotas株式会社 代表取締役CEO 吉元 裕樹
DIC株式会社(DIC Corporation)にて事業責任者として年間10億の新規事業を創出、日産自動車株式会社ではカーシェアサービスの事業統括や他MaaS関連で多数のプロジェクトリーダー、同社のMaaS戦略策定に従事し、ACALL株式会社にて、CMOを経て副社長を務める。2022年にSotasを起業し現職。
Sotas株式会社 外部CTO 長澤太郎
Ubie株式会社 Ubie Discoveryのソフトウェアエンジニア。業務外ではKotlinエバンジェリストを自ら名乗り、講演や執筆などを通じて、啓蒙活動に尽力。国内最大のKotlin技術カンファレンス「Kotlin Fest」の代表を務める。Sotas株式会社に外部CTOとして参画し、化学産業への価値提供を通じて環境問題に取り組む。
Sotas(ソータス)のPurposeである「地球に長生きしてもらう」は壮大で険しい道です。だからこそ、その実現に向けて一緒にSotasを創り、日本の製造業の未来を彩る仲間がまだまだ足りません。具体的には、エンジニア(バックエンドエンジニア・フロントエンドエンジニア・インフラエンジニア等)を中心に、セールスなど様々な職種で募集しております。
募集詳細は下記ページに掲載していますので、ぜひご覧ください。まずは代表吉元とのカジュアル面談にて、Sotasの事業や会社のことをお話させてください。
https://sotas-official.notion.site/Sotas9218ff016a954a4faaf74d8a2a456a91