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パンデミックとビジネスの明暗
おはようございます。
仕事がひと段落して、やっと朝からnoteを書く余裕ができました。
同業他社やクライアントがリモートワークに移行してから、何故か電話が減ってEメールが増えたような気がします。
気のせいでしょうか?
お互い相手が自宅にいることはわかっているので、営業時間内なのに相手のプライベートに踏み込むような気がして気が引けるのでしょうか?
先日、ハワイ州の保険局長代理とGoogle Hangoutsでビデオ会議をしたんですが、相手は子供部屋からの参加でした。
頼んでないのにベビーベッドを見せてくれました。
やはり何か申し訳ないな、という気持ちになりました。
テレワークが浸透すると、相手の時間や空間に対する配慮する気持ちが強くなるんでしょうか?
そうだとすると良い傾向ですね。
昨日は、買い出しに行ってきました。
ロックダウンに入ったばかりの頃は気分転換にほぼ毎日買い出しに出ていたんですが、スーパーマーケットやマクドナルドでクラスター感染が起きたというニュースを見てから回数を減らしています。
家族3人で買い出しに出るのも止めて、僕か嫁のどちらか一人で外出するようにしました。
昨日は、僕の番。
食品を買う前に先ず向かったのは、自転車屋さんです。
ロックダウンに入ってから3歳の息子と自転車に乗る機会が増えたんですが、僕のトライアスロン用のバイクには競技用のビンディングペダルが付いています。
専用の靴をガチャっとはめるタイプのペダルです。
トレーニングやレースに出る時なんかは効率が良いんですが、息子の補助輪付きの自転車とノロノロ走る時にはどうも具合が良くない。
頻繁に止まって足をつくから専用の靴だと面倒くさいし、普通の靴だとツルツルして危ない。
そこでビンディングと普通のペダルのリバーシブルタイプを買いに行ったわけです。
ハワイはロックダウン中で、エッセンシャルビジネス以外の店舗営業はしていません。
自転車屋さんが空いているか微妙だなと思ったんですが、電話をしてみたら通常通り営業していました。
自転車は趣味の乗り物ですが、移動手段。
だからエッセンシャルビジネス。
そういう整理なのでしょうか?
マスクと使い捨て手袋をつけて入店すると、やけにガランとしています。
お客さんが少ないというわけではありません。
自転車が少ないんです。
普段なら壁際の棚に所狭しと並んでいる自転車が、ほとんどありません。
ロードバイクのカスタムをしてもらっていたカップルが帰った後に、お目当てのペダルを出してもらいました。
会計を済ませて、レジのお兄ちゃんに聞いてみました。
「もしかして、コロナのせいで売り上げ上がってる?」
レシートを手渡しながらお兄ちゃんが教えてくれた。
「ここ2-3週間は自転車が飛ぶように売れてるよ。慌てて発注した在庫がやっと明日届く予定だよ。サイクリングはロックダウン中でもできる運動だからね。」
なるほど。
観光業とレストラン業はロックダウンで大変だけど、意外なところに儲かってるビジネスがありました。
意外かもしれませんが、コロナの影響で儲かっているビジネスというのは実はけっこうあります。
買い出しに行くと売り切れているような商品を製造販売しているような業種は、軒並み売り上げが増加しているはずです。
例えば乾麺やレトルト食品、フィットネス用品やゲーム機器などは未だに品薄です。
裏を返せばそれらを作っている企業は儲かっているということです。
今回のコロナ騒動で、これから倒産ラッシュなんて言われています。
でもすべての職種が平等に、コロナの影響を受けるわけではないでしょう。
ブロガーのちきりんさんが、業界ごとの影響度をまとめています。
ちきりんさんの独断と偏見によるリストであること、壊滅度という炎上ワードについてはちょっと置いておいて、けっこう興味深く見ました。
これによると、旅行、飲食、イベント業界は、コロナの影響をもろに受けて倒産するところが多くなりそうです。
コロナが収束しても、同じような営業ができるかどうかはちょっと疑問です。
この辺は、ニュースなどでも出ているし、一般人の感覚と一致していますよね。
GAFAでも、グーグルはコロナの影響を受けているようです。
グーグルの主な収入の柱は、広告費です。
倒産や業績が悪化する企業が増えれば、とうぜん広告費は削減されます。
ビジネス系YouTuberのイケハヤさんも、先日の動画でYouTubeの広告収入が半減していると言っていました。
興味深いのは、逆にこの状況で儲かっている業界もあるということです。
たとえばゲーム業界は、コロナ特需といえるかもしれません。
任天堂スイッチが売り切れていて手に入らないなんて話もあります。
他にも、オンラインゲームやスマホのゲームアプリなんかは売上が上がっているはずです。
在宅ワークが普及することで、ラップトップや家庭用オフィス機材は売れているようです。
ハワイのウォルマートでも、ラップトップが売り切れています。
GAFAでも、アマゾンはオンラインショップやプライムなどの定額サービスが伸びていそうだし、アップルもハードとソフトの両面で売り上げが伸びていそうです。
コロナの影響によって、業界や収益モデルごとの明暗がハッキリ分かれることになりそうです。
これはコロナが蔓延する前から言われていたことですが、サブスクリプションやオンラインを中心としたサービスは今後も伸びていくはずです。
今回の騒動で、新規事業を立ち上げたり起業したりする際に考慮するべきリスクにパンデミックが加わりました。
今回コロナの影響をモロに受けた飲食、旅行、イベントなどの業態は、投資家や経営者が新規の投資を敬遠するようになるはずです。
少なくとも今までと同じようなビジネスモデルとは違ったビジネスに進化していくはずです。
パンデミックとともに生きる未来の世界で、どんな新しいビジネスが生まれるのか、楽しみです。