遺伝と加齢について
遺伝と加齢について
はじめまして。
フィジカルトレーナーの大森と申します。
専門はアスリートの障害予防や競技力向上のためのトレーニング指導です。
これまで子どもから一般、高齢者まで幅広い世代を運動指導してきました。
その経験から得た情報を少しずつ発信していきます。
ぜひ、みなさんの健康や体づくりにお役立ていただければ幸いです。
さて、長年運動指導をしているとある傾向が見えてきます。
それは「体の変化(体型など)」についてある固定観念があるように感じます。
それは…
若年者は「遺伝」のせいにする
年齢が高くなると「加齢」のせいにする
例えば…
太りやすい遺伝(脂肪を蓄えやすい遺伝子、エネルギーを消費しにくい遺伝)はあっても、「太る遺伝」はありません。
その遺伝子を持っていたら、必ず全員が太るということは考えにくいですよね。
また「加齢で太る」ということもありません。
加齢によって筋肉量の減少などによるエネルギー消費量が減ることはあっても、年を重ねるごとに太りやすくなるということはありません。
年を取ったら全員太るということはないですよね。
ここではあえて「太る」ということを題材にしましたが、多くの身体の変化は遺伝や加齢によって起こるのではなく、生活習慣によって起こることがほとんどです。
もちろん、遺伝や加齢による原因がないと言っているわけではありません。その遺伝や加齢の状況を把握していれば、生活習慣で十分予防ができると言いたいのです。
ぜひ、自分を見つめ直し、行動を起こすきっかけを作ってくださいね。
今回のコラムのポイント
遺伝や加齢は変化の一因でしかない
変化の多くは生活習慣によるものである