吹奏楽に燃えた学生時代
小学校3年生の終わる頃、器楽クラブに見学に行ったのがフルートとの出会いでした。それから40年。今でも趣味で続けているとは思いもしませんでした。
小さい時は内気で自分から何かをしたいと言ったことがなかった私だったそうで、母は自ら器楽クラブに入りたいと教室で手を挙げたことに驚きフルートを買ってくれました。
中学校、高校と当たり前のように吹奏楽部に入りました。中学はコンクールの地方大会に出場できる実力校でした。高校は県大会へ行ったことのない弱い学校でした。
高3の最後の夏。県大会に行く事を目指し必死でした。毎日夜9時まで練習し帰宅は10時を過ぎるという生活を続け、今年の〇〇高はすごいらしいと噂が立つほどだったそうです。
でも、残念ながら県大会へは行けませんでした。大会が終わっても会場で3年生の部員とずっと泣き、誰もいなくなるまで残っていたのを鮮明に覚えています。
顧問の先生は若い女性の音楽の先生でした。マリンバ奏者でもあった先生は熱心に指導してくれ、毎日土日や夏休みも関係なく遅くまで指導してくれました。先生の熱意もあり頑張れたと思います。
学生時代は何も知りませんでしたが、自分が社会人となり思い返すと先生の勤務時間は超勤えげつなかったと思います。そして数年前に教師は残業がつかないと知った時、真っ先に顧問の先生のことを思い出し、自分の時間を削ってまで私達を指導してくれたことに感謝でいっぱいになりました。
今でも高校の部活の事を思い出すと先生は元気かなと先生の事も思い出します。
地方大会まで出場し達成感を味わえる喜びもありますが、弱くても一生懸命同じ目標に向かった思い出のほうが熱く感じます。
部活に燃えた思い出、うまくいかない事や悩んだ事、その時一緒だった同級生は今でも友達です。それぞれの子どもが吹奏楽部に入り話をしていると高校時代に戻ったような気持ちになります。
部活は私にとっては青春ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。