13.バレンタイン
中学1年の時はバスで登校していた。
そのため、バスの時間が丁度いいのが無かったため、朝早くから登校していた。
いつもクラスの中では、1、2番という順番だった。
その頃、日記って程ではないが、毎日、1日(24h)何をして過ごしたか、棒グラフ?に記載して提出するという書類があった。
いつも、朝早く来たときにその書類を書いていて、朝礼時に担任の先生に提出する決まりだった。
教室の一番前に用具入れがあって、そこにカラーのサインペンが入っていて
、行動の種類によって塗り分けることになっていた。(青:テレビ、緑:勉強みたいな感じ)
いつも、自分より遠いところから同じバスに乗ってくるメンバーが2、3人いたが、バレンタインの日に、いつもそんな早い時期に来ない女子が来ていた。
いつものようにその書類を記入していると、遠くからこちらをみている。
明らかに視線を感じでいると、めちゃ緊張した感じで、徐々にこちらに近づいてくる。。。
歩くのがめちゃ遅い。。。
牛歩?。。。
ジリジリ、こちらにやってくる。
彼女が僕の席まであと、2mぐらいのところで、この緊張感に耐えきれずに、サインペンを返しに行くフリをして席を立ってしまった。
ほんとに窒息しそうな感じ。。。
まじで耐えれなかった。
席を立った時に、彼女は顔を真っ赤にして、目が潤んでいた。
大きく息を吐いて落胆の色が見えた。。。
ちっちゃい子が、勇気を出して来てくれたのに、緊張感に耐えれずに席を立った自分。
その子が好きというわけでは無かったけど、自分的には申し訳ない気持ちだった。
中学生の自分を叱ってやりたい出来事。。。
その行いの報いか。
結局、バレンタインのチョコは0個だった。。。