海まで100km 2004夏 ③
拓也は数年後に結婚した。拓也は、恋多き男だったが、いろいろな出会いを経て結局、大学時代につきあった人と結婚した。
俺らは昔からよく4人でつるんでいたが、おもしろ半分で海に遊びに行った帰りに、拓也の彼女の家に寄ったことがあった。
彼はその旅で彼女におみやげを買っており、それを帰りに渡すことになった。
彼女の実家は、お店を営んでおり、俺たちは三文役者のように、客になりすまし、お店の手伝いをしていた彼女をのぞきにいったのだった。
田舎の顔見知りしか来ない店に見慣れない人間が、た