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家族との関係”義理の家族”
旦那の家族はとてもアクティブ。何よりご両親は、とてもさっぱりとした性格。
姑問題で悩むような事柄は起きない。
食事の準備の手伝い、食事の片付けなど家事の手伝いはあの家に行ってしたことはない。義理の母は、やらなくていいと。自由にゆっくり過ごせばいいと。また、両親と実家で一緒に暮らしている義理の兄も、気を使うことはない、片付けは弟(私の旦那)にやらせればいいから、ゆっくりお酒でも飲んで過ごしていればいいと。
義理の父も、義理の姉もみんなそんなスタンスなので、本当に何もせず、テレビを見て、少し、子供の世話して、お酒を飲んで過ごさせてもらう。
結婚前は、どんな家族かわからないので、警戒をしていた。でもなんとなく、世話焼きな家族なんだろうな、というのは感じていた。私の母親は小姑との関係で苦労したので、世間でいう、嫁姑問題が起こることも覚悟していた。
旦那との結婚が決まった後は、結婚式や指輪の購入、新婚旅行の手続きなどの準備に苦労した。それは、旦那が全然動かないから。
あげく、ほぼ毎日仕事終わりに飲んで帰ってくる。終電も過ぎて、同僚に送ってもらって帰ってくるので、朝、駅に向かうための自転車がない。そして、私に車で駅まで送れと。
こちらも朝は様々な都合で動き1秒も無駄にしたくないのに、寄り道をしてとなると、計算が狂う。ましてや、何日も続くと、やってられないとなる。
私は、あなたの母親のように、あなたの面倒を見る気はない。あなたの、姉や兄のように、世話を焼くことはしない。と、話した。
そして、結婚することに対して、疑問を持つ。何か意味あるか。この人の世話係になりたくないと。
そんな時、結婚式の準備も含め、旦那の実家に行った。すると、義理の両親は、ゆっくりしていきなさい、気を遣わずにと振る舞ってくれる。義理の姉は、準備など大変な思いをしていないかと声をかけてくれる。義理の兄も、うちの家族には気を遣わず、私の家族側のしたいようにしたらいいと優しく声をかけてくれる。
この瞬間、あー、私はこの家族と結婚しよう、と決めた。
この家族と、家族になりたいと。
旦那への不満と不信から、この日実家に行くことは気が進まなかったけれど、それをこの家族は、私を家族の一員として迎え入れてくれて、包み込んでくれた。
なので、私は自分の実家にいるよりも、旦那の実家にいる方が居心地がいい。
子供ができてからも、孫に慣れていることもあるし、動けることもあって仕事でどうしても預けないといけない場合には、自分の両親ではなく、旦那の両親を頼っている。
2人目の出産のときには、産後、自分の実家ではなく、旦那の実家で過ごそうかと思ったほど、あの家は居心地よく過ごせる場所。
それは、結局、義理の両親、義理の姉・兄に対して、私は家族として甘えることができるようにしてくれたからであろう。この、家族に子供として、親に期待する甘え方をしても拒否されない安心がある。
新しく入ってくる家族に対して、温かく迎え、全力で世話を焼き、でも嫌味なく、押しつけがましさもなく、ほどよい距離を保っていてくれるこの家族に、感謝しかないし、この家族になれて本当によかったと、今でも思っている。