安楽死は尊厳死とは異なるものの。
本日7月31日、このタグがtwitterのトレンドとなりました。
引用元によれば、安楽死は犯罪であり日本では認められていないことです。もちろん、みんな知っていることだろうとは思いますが、人生100年時代と呼ばれている現状に辟易している人は、意外と多いのかもしれません。
ただあくまでトレンドをもとにツイートをいくつかみた印象ですが、どちらかというと安楽死に肯定的な意見が目立つように感じました。
とはいえ、色々な意見が散見され、肯定派と否定派で分かれているようでした。
『産まれることは本人の意思ではない なら終わらせる権利が欲しい』
『40歳まで不幸なら好転することはないと思うので、40歳を超えたら安楽死を認めてほしい』
『精神病は治る可能性があるから駄目というのは、患者の苦しみを軽く見ている』
上記のような意見は肯定派ですが、否定派は世も末と嘆く人や、他者が自殺を強要する可能性を指摘している人などがいました。
個人的には、安楽死がトレンド入りしたからといって、世も末とは思いません。
既に今の日本は『世も末』な状況に思えますし、自殺したくなるほど追い詰められても仕方がない社会状況ではないかと思います。
ニュースを見るたびに目に入るのは、とんでもないほど凶悪な事件。芸能人の自殺報道も記憶に新しいです。
人身事故も珍しくなく、『またか』と居合わせた人が思う程度になりつつあります。
安楽死を合法化することが正しいかと言われると、そんなことはないと思いますし、安易に肯定も否定も出来ないことではないかと思います。
ただできることなら、あくまで個人的な意見ですが100年も生きたいとは思いませんし、安らかに死にたい。健康のまま眠るように逝けたら一番ですが、そううまくはいかないのが現状でしょう。
認知症の家族がいますが、そういう姿を見ると悲しみよりも一種の恐怖さえ覚えます。いつかは自分も老いると分かっているものの、他者を傷つけたり迷惑をかけたりしてまで生きる未来は、あまり想像したくないものです。
とはいえ、ファンタジーの世界でよくある『永遠の命』や『若さ』を求める人は恐らくいないでしょう。寧ろ今は『綺麗なまま死にたい』の方が共感されやすいのではないかと思います。亡くなった方に化粧をする『死化粧』というのもありますし。
一番楽しい時に、笑顔で逝けたら良いのにという気持ちはあります。
ただ、死にたいというわけではないです。
『永遠の』命やら若さやら愛やら、そういう『永遠に』続くものよりもむしろ続か『ない』もの、儚いもの、脆いものを求める物語の方が、今は共感されるかもしれないなと、ふと思ったのでした。
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