【オープン雇用事務員プチ日記④】転職者が友人をつくる難しさと必要性
転職したこともある方もない方も、『転職者が友人を作る』のがかなり難しいことは、想像に難くないでしょう。
特に私は発達障害者として入社しており、先輩の社員方から気を遣われる立場。友人を作るということは私にとってはほぼ無謀に近いのでは?と思ってしまうほどです。
そもそも、発達障害者でなくとも大人になってから友人を作ること自体が難しいでしょう。他の先輩方が友人と楽しそうに話している姿を見ると寂しくなり、職場に馴染めず転職したことを後悔する方もいるかもしれません。
私は今のところ約2カ月以上働いていますが、友人と呼べる人は一人もいないです。ただそれで寂しいか?と言われると全くそんなことはありません(笑)
たしかに職場で友人がいれば毎日ランチを共にすることも出来ますし、愚痴を言うことも出来ます。自分の味方になってくれる安心感もあるでしょう。
とはいえ私は、ランチは一人で食べたいですし、職場に対して不満はあまりないので言う必要がありません。今の職場は一質問をすれば十返してくれる先輩方ばかりなので、安心して働くことができています※本来は悪い意味ですが……この場合は良い意味です(笑)
そういう職場に当たるかどうかは運次第ですし、正直転職して悪くなることが多いと言われています。実際転職者は即戦力扱いを受けますし、あまり気軽に相談できる相手がいなくて孤立する可能性も高いのではないかと思います。
優秀ですぐに吸収できる方や、専門的知識があり頼られる方は別ですが、私のように特にスキルもなくコミュ力もない人間は詰みます。前に派遣で雇われたときも、先輩方とうまくコミュニケーションが取れずたった1カ月で詰みました。
それでも二回目の転職でオープン雇用に切り替えて穏やかな良い職場に巡り合えたので、人生は捨てたものでもないなと思います。
今回初めて私の記事を読んだ方は知らないと思いますが、私は無職期間が1カ月半以上ありコロナ禍で仕事を辞めて絶望した経験があります。
つい3か月前位に今の職場に出会わなければ、私は自分が働けるかどうかも分からず不安なまま過ごしていたことでしょう。
私が発達障害と診断されたのも、無職の頃に藁をもつかむ思いで精神科に行き発達障害の診断をしてもらったからです。発達障害の診断を受けられる精神科は限られますし、自分に合った主治医に出会うのも運次第です。
何度も転院する方もいますし、1回の転院で今の精神科の主治医にかかれたのは、ある意味奇跡だったのではないかと思います。
人生において、私は大学受験も新卒の就活も、正直あまりよい選択ではなかったと今でも思っています。公務員になればよかったと思ったこともありますが、発達障害と分かった今、その選択をしなくて良かったかもしれません※マルチタスクも接客も苦手なので……
その時は失敗に思えた選択も、長い目で見ればあの時失敗して良かったと思えることもあると思います。『失敗したから今がある』といえば綺麗ごとに見えますが、人生というのは果てしなく長いので、過去も現在も超えて未来の自分が笑っていれば良いのではないかと思っています。
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