食の風景「サーモンピンクでお洒落して」
皆様こんにちは 本日はいちのお台所へお越し下さいまして誠にありがとうございます。え、見えないですか?青いエプロンを身に着けたのがいちですよーここに居ますよー
さて、今日はごはんの鍋で作ってみようの日です。
「鮭ごはん」に挑戦したいと思います。瓶詰の鮭フレークは楽ちんでしょうが、一緒に炊き込む、旨味が沁み込む、皮や骨を取り除く手間がかかっている。だからこそ口へ含んだ瞬間「美味しいー」と叫びたくなる鮭ごはんを作ってみます。
材料は
前日から水に浸しておいた黒米と玄米
米三合
塩鮭二切れ(甘口)
おろし生姜好みの量
酒適量
この分量で、といっていつもながら目分量ですから何の参考にもなりませんが、体調や好みに合わせて、健康的な量です。生姜は刻みでも美味しく仕上がります。
それではここで頼もしいお台所の道具たちに登場してもらいましょう。
「はい、集合!!」
図らずも今日は、かもしか道具店さんの道具たち「ごはんの鍋」と「しょうがのおろし器」で料理することになりました。早速材料を入れます。おろし生姜は酒をしょうがのおろし器へ入れる事で、無駄なく全てごはんの鍋に合流する事ができます。
いつも通り、説明書に従って炊き上げます。火を止めて蒸らすこと二十分、カタっと蓋を開けますと、サーモンピンク色した切り身がお出迎えです。皮と骨を取り除くため、切り身を一度取り出します。
別皿で皮を外し、骨を除き、身をほぐします。地道に、こつこつやっておりますと、汗が、じわりじわり。そう言えば、作業に夢中で忘れておりましたが、猛暑日でした。開けた窓からは熱風がゆらり入り込み、頼みの綱は小さな換気扇一台。その上わたくし、朝の内にランニングしてきたものですから基礎体温が上がったままで、何をしても汗、首を伝います。ああそうですね、皆さんの熱気も伝わって参ります。けれど後少しの辛抱です、頑張って骨を除きましょう。美味しいご飯を食べる為です。
ほぐし身だけとなった鮭をごはんの鍋に戻し入れ、しゃもじでさっくり混ぜますと、鮭ごはん、遂に完成です!
先ずは仏様と、皆さん自分のお茶碗を持参されましたか?好きなだけ装って下さいね。これはうちのお茶碗シリーズの一つです。
鮭ごはんはまだたっぷりありますよ。
ではでは、
「いただきます」
ひと手間惜しまなかった甲斐がありました。とても味わい深い鮭ごはんができました。米粒を噛み締めると、鮭の旨味と、ほのかに生姜の香りがするんですね。この鮭ごはん、感覚的には炊き込みご飯を頂いているようです。何といいますか、ごはんの仕上がりが、優しいのです。コンビニの鮭おにぎりとは違う、炊き立ての鮭ごはん。挑戦して良かったです。
今日もお付き合い頂きありがとうございました。まだまだ作ってみたいご飯がたくさんあります。これからは秋の味覚でも楽しみたいですし、たこめしなんかもずっと試してみたいと思っています。いずれ新米の季節もやって来ますね。
今年も各地の美味しいお米が店頭へ並ぶ日が待ち遠しいです。ただ、豪雨に何度も泣かされて大変な思いをなされている地域もあります。しばらくは台風の進路にも油断ならない季節です。どうぞ農家さんの丹精なさった作物たちが今年も無事収穫できますようにと願うばかりです。
本日も「ごちそうさまでした」
文と料理と写真・いち
お読み頂きありがとうございます。「あなたに届け物語」お楽しみ頂けたなら幸いにございます。