強迫性神経症とエロ本
違法にアップされた同人誌の閲覧がやめられない。
どうしても自分の性欲に勝てない。
何度も何度も、同じ過程を辿っては後悔する。
そしてふりだしに戻る。
その繰り返しである。
自己嫌悪から逃れたい。
もしくは、この強力な自分の性欲から逃れたい。
同人誌を閲覧する目的は、もちろん自慰行為に耽りたいからである。
恍惚の中、得難いオーガズムに達したいから。それだけ。
最近、スマホのホームボタンに自分の指紋がつくことに強い嫌悪感を感じる。
強迫的な症状を感じるまでには決まった流れがある。
① アダルト関連の違法サイトにアクセスする
② 心の中で罪悪感を感じる
③ 罪悪感の根源であるネットサーフィンの痕跡を排除しようとする
④ ネットの閲覧履歴、キーボードの変換学習を削除する
⑤ スマホに着いた(汚らわしい)指紋を拭き取る
⑥ 繰り返し
過程④の「痕跡排除」が高じて、設定画面から「すべての設定をリセット」をすることも何度もあった。
今はその繰り返しもばかばかしくなった。
息が切れた。
「痕跡排除」をしたいなら、いっそ自殺でもすればいい。
それがだめなら、もう二度と違法にアップされた同人誌を見るな。
大好きな同人作家さんの不利益になるとわかっていながら、
犯罪に手を染めてまで、
一過性の欲望に身を委ねるな。
もう、自分を許しがたい罪で満たしていくのはやめろ。
生産的な方向へ自分を持っていけ。
自分を突き動かる針のベクトルを、少しだけ調整すればいい。
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