30. 憂鬱な回転木馬
99匹のうちの1匹
きみの明日が素晴らしいものになれば、それは僕の自由とイコールで、回り続ける東西の輪が、明日を連れてくる。
文字を知らない回転木馬。
夢だけを見て、僕の正気を疑った。ここには何もないことを、何も考えていない無機質な無意識が蔓延っているだけなことを、ハイヒールの裏側に隠している。
踏み潰している。
頭蓋骨を、
何もないと踏み潰している。
きみは素晴らしいと言う代わりに、踏み潰している。
僕は回り続ける。
きみの明日が素晴らしいものになるまで。
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📢お知らせ
この30回目を区切りとして、連載詩「99匹のうちの1匹」を【休載】させていただきます。
ながらく更新が止まってしまっていたこと、定期的に連載できる余裕がなくなってしまったことなどが理由です。
また、再開は未定です。もうやらんかも。
ご愛読ありがとうございました。
またお会いしましょう。