シェア
空寝ひつじ
2022年1月7日 22:04
【99匹のうちの1匹】現実が酷くキモい時、私たちはどうしたらいいのだろう。 と、思っていたら逃げていたはずの朝日を出迎えてしまった。もう何年も、そうやって、私は朝日から逃げられない。楽しいと思っていた現実の話。私、気がついたらヒトという生物が、何処か遠くの異星人のようだと思った。自分とは、まったく違う、生き物である。それぞれが違う生き物。それぞれが違う生き物なのだから、絶対に、分
2022年1月14日 22:26
【99匹のうちの1匹】心躍ることがある。ヒトという生物は、死ぬということ。ぼくらの、普遍と恐怖と不変が、あわさっている。母体の中のような安心感があるのは、それが、胎児の記憶だからだろうか。いつの間にか埋め込まれた、当たり前への恐怖が、どこからかモリモリやってくる時、ぼくは本当は安心しなきゃいけない。涙が出てくるのを、不安だとかストレスだとか、そんなもので片付けたくない。一生分の涙でお
2022年1月25日 20:51
【99匹のうちの1匹】なにも無いということ確かな“有る”が消え去って、カラが見える。そこに、何かがあったとしても、その証明はできない。なにも、なかったのだ。時間だけが素直。めをとじて、ひらいて、日光を浴びる。わたしが何者なのかを忘れ、ただ、わたしは有るのだと、知らないだれかに証明がしたい。生まれ落ちたソコに、まだ絶望などしたくはなかった。よかったって、思いたいだけなのだ。こ
2022年1月28日 23:57
【99匹のうちの1匹】僕は苦しそうな彼に、澄んだ水色の球体を渡した。彼はケモノだ。ぼくらの不自由が自由であること、愛はいつ何時でも不確かなこと、春の訪れを察知した動物が目を覚ますこと、失ったモノを取り戻すのは難しいということ、、時が進む。ぼくの当たり前は、当たり前ではないことに、ぼくは一生気がつけない。幸福は偽善だ。他人の幸せに齧り付いて、だれも気づかぬうちに消失させ