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99匹のうちの1匹

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2022年1月の記事一覧

2.キモい現実の忌避方法

2.キモい現実の忌避方法

 【99匹のうちの1匹】

現実が酷くキモい時、私たちはどうしたらいいのだろう。

 と、思っていたら逃げていたはずの朝日を出迎えてしまった。もう何年も、そうやって、私は朝日から逃げられない。楽しいと思っていた現実の話。私、気がついたらヒトという生物が、何処か遠くの異星人のようだと思った。自分とは、まったく違う、生き物である。

それぞれが違う生き物。

それぞれが違う生き物なのだから、絶対に、分

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3、致死率100%の生

3、致死率100%の生

 【99匹のうちの1匹】

心躍ることがある。

ヒトという生物は、死ぬということ。

ぼくらの、普遍と恐怖と不変が、あわさっている。母体の中のような安心感があるのは、それが、胎児の記憶だからだろうか。いつの間にか埋め込まれた、当たり前への恐怖が、どこからかモリモリやってくる時、ぼくは本当は安心しなきゃいけない。涙が出てくるのを、不安だとかストレスだとか、そんなもので片付けたくない。一生分の涙でお

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4、なにもない虚空で、明日

4、なにもない虚空で、明日

 【99匹のうちの1匹】

なにも無いということ

確かな“有る”が消え去って、カラが見える。
そこに、何かがあったとしても、その証明はできない。なにも、なかったのだ。時間だけが素直。

めをとじて、
ひらいて、
日光を浴びる。

わたしが何者なのかを忘れ、ただ、わたしは有るのだと、知らないだれかに証明がしたい。生まれ落ちたソコに、まだ絶望などしたくはなかった。よかったって、思いたいだけなのだ。こ

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5、比喩のあめだま

5、比喩のあめだま

 【99匹のうちの1匹】

僕は苦しそうな彼に、澄んだ水色の球体を渡した。

彼はケモノだ。

ぼくらの不自由が自由であること、
愛はいつ何時でも不確かなこと、
春の訪れを察知した動物が目を覚ますこと、
失ったモノを取り戻すのは難しいということ、、
時が進む。
ぼくの当たり前は、当たり前ではないことに、ぼくは一生気がつけない。

幸福は偽善だ。
他人の幸せに齧り付いて、だれも気づかぬうちに消失させ

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