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#弓道

別れ道のその先で

別れ道のその先で

 むわりと身体が火照るような暑さに包まれ、脳味噌の内側から、思考を剥ぎ取られるような、感覚。私はそれを知っていた。体は暑くてたまらなかったり、時には寒さに震えていたりするはずなのに、意識と体は切り離されて、どこか俯瞰したように頭はいたって冷静に、透き通るような混濁に包まれていた。両手に携える弓と矢は体の一部となり、私を何倍も大きくさせ、地中深く根を張る大木のような安定と安心を感じさせる。人一倍小柄

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