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空寝ひつじ
2023年10月26日 10:09
無機質な機械音がなって、僕は目を覚ました。 ぼんやりとする頭がだんだんとはっきりしていくのを感じながら、「おはよう」とベッドの横にあるこじんまりとした机の上のモニターに声をかける。「おはようございます」 モニターからはすぐに滑らかな挨拶が返ってきて、続けざまに今日の日付・曜日・気温・酸素濃度を教えてくれた。外の気温は相変わらず十度を下回り、夏も間近であるというのに僕は分厚いセーターを着込む