修学旅行のある写真に私らが写っていない話【春休みはカメラを語ろう♯1】
これは私が中学3年生の6月、京都への修学旅行を楽しんでいた真っ最中。
この時から精神面にすでに難があった私、修学旅行で一人上手くいかず泣いていた。友達からは「大丈夫??」と心配の声。
そしてそんな中、学級委員長率いる陽キャ軍団がバスの中でチェキカメラで写真撮ろうとしてきたのだ。
全員がポーズをとる。私もする。そして陽キャがシャッターを切る。
どうやらいい感じに撮れてチェキはしっかり出てきた。
そして私にその写真がしばらくして回って来た。
その写真には私は写っていなかった。友達もだ。
私はバスの中で席は最後尾。一番後ろだった上にチェキカメラのためそれらには向いておらず、私たち最後尾4人は写っていなかった。
一番前で嫌いな委員長が目立っているのがむかついた。
そして誰かから「なんでそらが持っているの?」だ。
私はただ、チェキが1枚回って来ただけなのになんでそういわれなきゃいけない。
複雑な思いを抱えたまま修学旅行が終わり、それから1年経った高校1年生の5月。
もうこれのことなんて忘れたとき、私の手元にはあるものがあった。
一眼レフカメラである。
競馬の撮影メインで買ったものだが、一眼レフカメラはレンズを交換できるうえ、場所に適応した明るさ調整や補正だってできる優れもの。
重たいという欠点はあるものの、画質と引き換えにすればそれは可愛いものだ。
そしてちょうど半年後、修学旅行がある。あの嫌いな元委員長もいなきゃあの時から私はキャラも何もかもが変わっていた。
そして手には最強カメラ一眼レフ。そして2種類の相棒ことレンズ達。
高校2年生9月、北海道でのバス内でそのカメラで同じように写真を撮ったとき、それはきっと素晴らしいものだろう。
全員が写り、そして綺麗、角度も気にするので目立つ、目立たないもない。
1枚の写真には全員が均等に映った写真を印刷して、きっと私は喜んでいることだろう。
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