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7/10、祇園祭・「お迎提灯」

ゲリラ豪雨が降ったりしましたが、一ヶ月にわたる神事・祇園祭は後祭・還幸祭も無事に終わり、残すところ7/31の疫神社夏越祭で終わりとなりますが…しばらく祇園祭のお話を書いて行こうと思いますm(_ _)m

吉符入り、長刀鉾町による、神事を安全に無事執り行えるようお参りする「お千度参り」に始まり、くじ取り式、太平の舞披露、綾傘鉾の稚児さん社参、山鉾建て、神用水清祓式(しんようすい・きよはらえしき)・・・と毎日さまざまな神事が続きます。

7/10ー。
この日は前祭の山鉾建てが始まり、10時頃には「神用水清祓式」が、
夕方には「お迎提灯」・夜には「神輿洗式」という神事が。

私は「神用水清祓式」「神輿洗式」は、まだ一度も拝見できてません。
次こそはぜひ拝見したい( ;∀;)

話がそれてしまいました(^^;)
昨年も書きましたが、「お迎提灯」のお話を。

今年は少々雨にみまわれ、しばらくは雨の中歩いたようです。

お迎提灯とは、この日の夜に行われる神輿洗式に先立って行われる、
お神輿(神様)をお迎えするための神事で、八坂神社を出発し、京都市役所、寺町京極商店街、四条御所を練り歩いて、八坂神社と戻られます。

途中、京都市役所前広場にて、3つの舞踊が奉納されます。

まずは「鷺舞(さぎまい)」
こちらは、かつて祇園祭に出ていた鉾『鵲鉾(かささぎほこ)』が出ていて、
この鵲鉾に「鷺舞」が付随して舞われていたんだそう。
(鵲鉾、応仁の乱前までは記録があるようですが、その後は途絶えているそう。)

鷲踊

実はこの鷺舞、山口県津和野の野営神社に伝わる古典芸能神事なんですが、もともとは京都の弥栄神社祇園会から山口へ伝わり、山口から津和野へ伝えられたんだそうで、山口津和野では、
毎年 祇園祭の7月20日(渡御)と7月27日(還御)に舞われている、国の重要無形文化財に指定されている舞。

鷺舞、祇園祭で復活したのはなんと、昨年の話!
有志の方々が復活させようと活動をはじめられ、
昨年披露されたというわけです✨
そんなタイミングで貴重な場面に遭遇でき、拝見できてよかった♪
(今年目拝見できずでしたが。)

このお話、祇園祭をきちんと知りたいと思って本を読んだり、祇園祭に関わる方々のブログなどを見て、私も初めて知った!
このへんもいずれ、詳しく書こうと思います♪

2つ目の奉納舞踊は「祇園祭音頭」

祇園祭音頭(2023.7.10撮影)

こちらは、昭和32年に祇園祭10周年を記念して創作されたそうで、小さなかわいらしいお子さんたちが踊ります。

最後は「小町踊」

小町踊(2023.7.10撮影)

小町踊も一度途絶え、昭和37年に復元されたんだそう。

この小町踊は元禄時代、七夕の日に少女が踊った踊りが起源といわれているんだとか。
祇園祭音頭を踊るお子さんとは違い、中高生くらいかな?のお姉さんが踊ります。

奉納舞踊が終わると、お迎え提灯の行列は寺町通、寺町京極商店街を練り歩き四条御所へ向かいます。

お迎え提灯先頭(寺町京極商店街、2023.7.10撮影)


写真は昨年のものなので、鷹山の日和神楽ですが、

今年の日和神楽は大船鉾だったそう。
今年は、祇園祭が本来の姿である前祭・後祭となって10年、大船鉾も復活して10年という節目というのもあり、大船鉾が日和神楽を務められたのは感慨深い。見たかったなぁ・・・と思う私でした。

日和神楽・鷹山 2023.7撮影

日和神楽の後には、馬長(うまおさ)・馬長稚児・児武者や花傘提灯、舞踊奉納を行った踊り子さんたちもこの行列におられます。

馬長と馬長稚児(2023.7.10撮影)


私が拝見したのはここまでですが、この後、お迎え提灯の行列は、四条御所へ向かい、八坂神社さんへ戻って夜の神輿洗式のお神輿をお迎えするというのが、お迎え提灯の神事です。

日常に溶け込んでいる祇園祭ー。
あらためて、神聖で美しく、神様を身近に感じ、祈る・・・
祭りごとであり、神事だなぁと思いました。

今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!



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