『感覚は脳の栄養です』子どもの爪噛みの本当の対策を考える【数日後に限定記事にします】
手持ち無沙汰になると、爪噛みを始めるお子さんがいます。足りない刺激を自分で入れようとしている姿です🖐️
爪噛みは爪や指先の健康に良くないですし、大きくなってくると口に手を入れるのは客観的に見た姿もあまり良いとは言えないし、、、衛生的にもできれば避けたいな、、、と親や保育者としては思うところではあります。
でも、爪噛みだけを止めさせようとしても子どもにとっては入ってくる感覚が足りなくなるだけなので、解決はしません。
子どもが爪噛みする時は「ただ座って待っている時」「何もすることがなくなった時」という場合が多いです。
読み聞かせの時間に絵本を眺めながらふっと爪噛み始める子もいますが、
食事前の待ち時間に、座った途端、爪噛みを始めたお子さんに、試しにそっと、ちくちくトゲのあるスクイーズを渡してみました(マッサージボールとして売っていたもの)。
その子は💡はっとした顔をして「いいの?」と言って、両手でにぎにぎ触りはじめました。気持ちよさそうです。その場面では、自然と爪噛みがなくなりました。
「爪噛みをしてほしくない」というのは大人側の問題でもあります。
子どもにとっては「爪噛み」をして不足した感覚を取り入れているので、
「自分の体(脳)にとって自然なこと」でもあるのですよね。
「爪噛みをしてほしくない」のならば、大人側がそれに変わる刺激を用意してあげることも必要だと思います。
用意してあげられるものとしては
☀︎各種手触りのスクイーズ
☀︎フィジェットトイ(代表的な物は日本でもブームになったハンドスピナー)
☀︎椅子に敷くプチプチクッションや
☀︎足元に敷くふわふわもしくはプチプチマット
☀︎「ふみおくん」という椅子につけるアイテムもあります。
子どもによって、好きな感触・好みの感触は違うので、いくつか選べる中から子どもが選ぶものは間違いないでしょう。
こういう話をしていると必ず出てくるのが、それらしい言い分で、支援に反対する人たちの存在です。
「他の子どもたちが使ってないのだから、その子も何も使わずに座れるようにするべき」「学校に行ったらそんなもの使えないから、今から我慢するべき」のような、
子ども側の事情を知らず、本当に大事なことから目を逸らそうとする人たちの詭弁だと思います。
「教育」って何のためにしているのでしたっけ?
知性の発達、心身の発達を促すことも教育の役割のひとつですよね。
「感覚は脳の栄養素」これは、紛れもない事実なんです。
なので、脳を育てるための「感覚」を十分に取り入れることは、子どもの教育の効果を上げる要素になり得ます。
だから、感覚を刺激するアイテムは、決して「我慢」させて取り上げるものではないのですよね。
「爪噛みの本当の対策を考える。」
爪噛みに限らず、子ども側の問題と思っていた出来事を感覚との関連から捉え直すということを療育では始めています。
保育、教育の中でも「感覚」から子どもの姿を捉え直してみませんか?
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