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娘さんの話

とある娘さんのことですが

その子は、高校生の頃
勉強ができないわけではないけれど
あまり勉強を進んでやらず
先生の話もあまり聞いてなくて
なんとなくぼーっとしていて
お母さんは、そんな様子に
結構イライラしてよく怒っていたそう。

お母さん自身ができてたこと
やってきたことを
娘さんがやれないことに
やきもきしてしまうそうで
ついつい、色々言ってしまうとのこと。

でも、そのお母さんは、普段は娘さんと
仲良く出掛けたり楽しげに話したり
娘さんも自分から色々なことを話してくれたりと
関係は良く、毒親?と呼ばれるような
状態になっているわけではない。

とにかく、お母さん的には
可愛い娘ではあるけれど
この先大丈夫かなと
心配でしかない様子だった。

その娘さん自体は
ぼーっとしているらしいけど
バイトはお金が稼げるならと
そこまで職種や条件にこだわることなく
ガンガン見つけては、やっていき
そのお金で趣味を楽しむ
なんでもいい、ということが多く
こだわりはないけれど
好きなものというのはしっかりあったりする。

仕事でミスをしても
お母さんは、ちゃんとやらないとーと言っても
いいねんいいねん、と
ミスしたことを気にすることもないらしい。笑

私はその話を聞いて
生きていくための力が高いなと思った。

勉強ができるとかも場合によっては
必要な場面はあるけれど
お金をしっかり稼いで
好きなこともしっかりする。

それができていれば
とにかく生きていけると思う
凄いなぁと思った。

そして最近その娘さんが
昔から働きたいと思っていたお店の
バイトの面接に受かった。

面接時は、集団形式だったそうで
娘さん以外の人は
過去にバイトをしたことがない
子達ばかりだったらしく
接客で必要な敬語も微妙だったらしい。

娘さんが、敬語が上手く使えていたのは
今まで色々な接客のバイトを経験し
自然と身に付いていた
お母さんも、家では敬語で話す姿を見たことないから
そんなだったとは知らなくて
そこはびっくりしたと言っていた。

そして、何が理由かはわからないけど
無事面接に受かった。

娘さんは、将来的にはそのお店というか
その会社の商品の企画をする所で
働くのが昔からの夢らしい。

そして、今行っている大学では
そういった企画をするようなことを学んでいて
プレゼンテーションをしたりしているとのこと。

娘さんは、ずっと恥ずかしがりやで
目立つことが嫌いで
高校受験も、授業でプレゼンテーション等に
力を入れている学校とわかれば
絶対そこだけは行かない、と
避けるくらい、そういうものは嫌がっていた。

そんなのもあって
お母さんは、この子は
もっとしっかりして欲しいと
思っていたそうだけど

大学生になった今
学校ではプレゼンテーションをたくさんしたり
今まで様々な仕事をしてきて
色々な経験をし、身に付け
夢であったお店で働けることになった
これからは、さらに大学での経験を生かし
企画部門に行けるように
進んで行くように思う

お母さんがどれだけ心配し
家では、ぼーっとだらだらしていても
その娘さんは、着々と進んで来たんだなと思うと

ずっと働きたいと思っていた
お店で働けることになったという話を聞いて
目がじんわりした。

どこどこで働けることが、というより
自分がしたかったことに
どんどん近づいていってることに
良かったなぁという思いと
その成長が凄いなぁと感動しました。

そして
娘さんの、こうしなきゃ、や
これは嫌、のようなこだわりがほぼないこと
でも、好きなことはちゃんとあること
そして、ミスしたとかの物事を
あまり気にしないこと

これって、すごく楽な気がした
生きやすいんじゃないかって

しっかりしてるかどうか
何々ができるかどうか、も
できるにこしたことはないかもしれないけど

楽に生きれる力があることは
とってもいいことだと思った
楽にというのは
気持ちを楽にして、という意味で

娘さんはそうやって
したいことにスムーズに繋がっていってる

親の心配とは裏腹に
子供は子供でしっかり進んでいってるんだなぁと
そんなことを身近で感じました。

お読みいただきありがとうございます🌟

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