心の風
訪れる春よ
そんなに背中を押さないで
過ぎ去りし君よ
踏み出せない僕を許して
今はただ 心の風に吹かれていたい
僕にはわからないから
きっとわからないけど
たった一つ
生まれて初めて
知り得たことがあるんだ
何もかもを強引に
季節と共に
巡らせてきたけれど
例え相手が
さだめあるものだとしても
この身を誰に委ねようとも
譲れないものが 一つくらいあるんだよ
それを迷うことなく 君といっていいと思う
君とは生きられないから
きっと生きられないけど
それでいても
想いは絶えずに
君へと頑ななんだ
何もかもを潔く
弱さに負けて
背を向けてきたけれど
例え相手が
力あるものだとしても
二人を過去に飲み込まれても
譲れないものが 一つくらいあるんだよ
それを迷うことなく 君といっていいと思う
訪れる春よ
そんなに背中を押さないで
過ぎ去りし君よ
踏み出せない僕を許して
今はただ 心の風に吹かれていたい
今はただ 心のままに愛していたい