療育は親育て
これまで息子は色んな療育を受けてきた。
幼稚園での困りごとに悩み、
区の親子教室に始まって
民間の児童発達支援教室と地域の療育センターに通った。
療育センターでは言語訓練も受けた。
現在も放課後等デイサービスで療育を行なってもらっている。
思い返せばつくづく「療育は子供だけでなく、親のためでもある」と思う。
療育で息子は出来ることを増やして成功体験を積んだり、
身辺自立、援助要請、お友達とのやりとり、
その他もろもろのことを教わった。
それに付き添って私も毎回、
息子の物事に対する反応や癇癪への対処、
問題が起こる原因などたくさんのことを知ることができた。
特に療育センターでは教室の他に
ペアレントトレーニングや
発達について、今後の進路について等を講義で学んだ。
幼稚園での息子のトラブルが多すぎて
私がうつになって途方に暮れて
毎日泣きたい気持ちで過ごしていた時も
「なんでも相談してください」とか
「あれから大丈夫でしたか」と
療育センターの担任の先生がこまめに連絡をくれた。
私を励まし、どうすれば良いのか道を教えてくれた。
おかげでギリギリのところで踏ん張れた。
また頑張ろう、と前向きになれた。
療育で学ぶのは、むしろ親の方だと思う。
子供の発達の凸凹を平らにするのではなく、
親がその凸凹をサポートする知恵と力を授けてもらうのだ。
ほとんどの教室で親が同席する、
また、同席しない場合でも活動の報告が必ずあるのは
そのためでもあると私は理解している。
色んなことを教えてくれた、息子と私の避難場所。
私たち親子を支えてくれた先生方やスタッフの方々には
何回お礼を言っても足りないくらい感謝している。