無水鍋を見てたら大事なことに気がついた
この鍋を私が何年使い続けているかわかるだろうか。
なんと、20年である。
いまだにピカピカの現役で多少の傷はあるものの、故障ひとつない。
ムスイの無水鍋。
母が昔から使っていて、そちらは50年(!)ほど使っているようで
同じく現役である。
あまりの頑丈さに羨ましくなり私も思い切って買ってから
かれこれ20年。
何を作っても美味しく仕上がる魔法の鍋だと思っている。
この魔法の鍋は機能もさることながら、
私が何より気に入っているのがそのデザインである。
分厚いアルミニウムの鋳物で、壊れるような箇所が一切ない。
機能を追求して出来上がったこの形。
圧倒的な機能美。
シンプルの極みだと思う。
今日も料理に使って洗った後、なんとなしに眺めていたら
ハッと腑に落ちた。
私が欲していたのは「シンプルであること」だったんだ。
これまで「ミニマリストになりたい」と言いながら
なんとなく言葉だけが上滑りしていた。
わかっているような、わかっていないような。
私はただ自分の生活を、心の在り方をシンプルにしたかったんだ。
そう気付いた途端にどこか全身の余分な力が抜けた気がした。
ようやく落ち着いた気持ちになれた。
シンプルに、シンプルに。
※ 現在は私が購入した当時とは仕様が異なるようです