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括る、腹。


夢の中では歩けるのにね。
夢から醒めたら、また現実に戻される。

いつだって人生は現実の連続。
逃げられない、逃げちゃいけない。

首を括る代わりに腹を括ったのは
私だけじゃない。
綺麗事だけじゃこんな道、共に歩めないから。

彼の親は猛反対。


私に向かって
『もうすぐ死ぬなら独りで死んでくれ』
『息子を死ぬ前の思い出作りに
利用してくれるな』と吐き捨てた。

それでも2人で重たい覚悟を決めて
何があっても離れないことを誓った。

私にとっても、彼にとっても。
これが正解かは分からない。

でも人生はいつだって
自分の決断を正解にしていくしかない。

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